イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

圧力と忖度が見えた今だからこそ、w-inds.がきちんと評価され出演機会が与えられないといけないと強く思う

ジャニーズ事務所公正取引委員会が注意した件について。

圧力の証拠はないとしても”現在物的証拠たるものは存在しない”だけではないかと捉えています。文書等で示されたものが以前はあり、それをメディアが過度に忖度し続け圧力と忖度が慣習化した結果、物的証拠はなくともその風潮が出来上がり、結果新しい地図の3名が憂き目にあう状態になったといえるでしょう。能年玲奈さん(今はその名も名乗れず、のんさんとして活動)等も同様と言えますし、元KAT-TUN赤西仁さんもこのタイミングでツイートしています。

この圧力と忖度についてはジャニーズ事務所を辞めた方に対してのみならず、同事務所所属タレントのライバルになりかねない男性アイドルグループもまた標的にされてしまっている…と以前から弊ブログで書いてきたのですが、それは間違いなかったと確証を得たように思います。そこには、これら圧力と忖度の関係性を薄々察していながらだんまりを決め込む、それどころか消えた干されたというゴシップにして勝手に消化する市井もまた問題だと思います。

問題は事務所だけのものではないですよね。圧力に屈して、または今後の事務所との良好関係を維持することで自社出演を最優先事項に出来るという事情のために事務所に盲目的に従うメディアも問題ですし、またそういう漠然とした事情を暗に”仕方ないよね”と飲み込み、あわよくば”干された”という非情な言葉を平気で持ち出す市井だって問題でしょう。きちんと今の活動を見ず、ポテンシャルの高さを知ろうとせずに干されたとか、果ては”終わった”などと持ち出す市井の言葉の軽さにも否と唱えたいんですよね。

今回の公正取引委員会の動きを押し上げたのは元SMAPファンの長年の懇願があったかもしれませんが、ファン以外も声に出すことの重要性を感じます。世間の厳しい目が監視という形になり、圧力をかけたおよび忖度した側が説明責任を果たさないといけなくなる状況を作り上げることも可能だからです。

 

先に引用したヴィジョンファクトリーの例で言えば、(ブログエントリーを掲載した後)2016年に三浦大知さんが、昨年にはDA PUMPが『ミュージックステーション』(テレビ朝日 金曜20時)に登場しています。無論他の番組にも出始めるようになりましたが、毎週ジャニーズ事務所所属歌手を、メジャーデビュー以前にも関わらず1枠以上出すこの番組に出ることには大きな意義があります。しかし、もう一組忘れてはいけないグループがあります。それがw-inds.

2年前のシングル「We Don't Need To Talk Anymore」で当時流行のEDMを取り入れ自己流に昇華したこと、またメンバーの橘慶太さんによるセルフプロデュースであったことに大きな反響がありました。無論自分も大好きな曲です。

好事家の支持を集め音楽性への注目が俄然高まった彼らはその後もセルフプロデュースの道を極め、『INVISIBLE』(2017)、『100』(2018)と立て続けにアルバムをリリース。今年に入り橘慶太さんがソロで12ヶ月連続新曲リリースという凄い企画をはじめていましたが、グループとしての久々のシングルが遂に登場。

w-inds.「Get Down」

音の格好良さは相変わらず。ですがここ最近当たり前になっていたはずのミュージックビデオがフルバージョンではなく短尺版になっていたのは極めて残念です。シングルCDを購入してほしいという意思の表れかもしれませんが、アイドルの枠を超えて訴求出来る高い音楽性を持ち合わせているだけに、今回の措置には疑問を抱きます。

それでも、動画のコメント欄には今回のジャニーズ事務所問題を機に来ただろう方々による賞賛が多数記載されています。自分も『ミュージックステーション』にリクエストしてみますが、仮に実力のある者を呼ばないならば音楽業界全体の機会損失になりかねませんし(無論好い曲を享受出来ない視聴者にとっても同様)、圧力と忖度の自浄作用はないと示すことにもつながるでしょう。シングルCDセールスチャートでは悪くない成績を収め続けているだけに出演資格は十分だと考えます。

メディアには変わることを願い続けます。