5月6~12日を集計期間とする、5月20日付のビルボードジャパン各チャートが昨日発表され、総合ソングスチャートはONE N' ONLY(ワンエンオンリー)「Dark Knight」が初登場で首位を獲得しました。
【ビルボード】ONE N' ONLY「Dark Knight」が79,450枚を売り上げ初登場で総合首位獲得 https://t.co/HPgqH6NO9y pic.twitter.com/kjBCGjjQ3y
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) May 15, 2019
スターダストプロモーションに所属する、EBiSSH・さとり少年団(SBC)の2グループから成る7人組のセカンドシングル。デビュー曲「I'M SWAG」が最高12位だったことを踏まえれば大躍進と言えます。
ただ、その一方で。
#ビルボードジャパン最新チャート速報
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) May 15, 2019
5月6~12日を集計期間とするビルボードジャパン @Billboard_JAPAN 各種チャート、まずはCHART insight更新 https://t.co/7SJdXgZrdT スターダスト所属、#ONENONLY「#DarkKnight」が初登場で首位に立ちました。シングルCDセールス指標が全体の95%程度を占拠
チャート構成比に占めるシングルCDセールス指標の割合が極めて高く他指標が伴っていなければ翌週急落する…というのは弊ブログで以前から語っていることです。この「Dark Knight」をみると一目瞭然、およそ95%がシングルCDセールス指標で構成されています。そして。
シングルCDセールス指標以外はすべてトップ10未ランクイン。これは最新5月20日付ソングスチャートトップ5在籍曲の中でも異質な結果に。
では、『チャート構成比に占めるシングルCDセールス指標の割合が極めて高く他指標が伴っていなければ翌週急落する』という見方、実際はどうなのかを提示してみます。2019年度(2018年12月10日付以降)にソングスチャートでトップ5にランクインした曲のうち、シングルCDセールス指標のみトップ10入りした楽曲を抽出してみます。
・祭nine.「がってんShake!」(2位→100位圏外(300位以内))
・SKE48「Stand by you」(1位→16位)
・D/Zeal「ハーモニクス」(3位→81位)
・THE RAMPAGE from EXILE TRIBE「THROW YA FIST」(5位→53位)
・Juice=Juice「微炭酸」(3位→100位圏外(300位以内))
・祭nine.「有頂天シューター」(1位→100位圏外(300位以内))
・MONSTA X「Shoot Out」(2位→100位圏外(300位以内))
・アンジュルム「恋はアッチャアッチャ」(2位→100位圏外(300位以内))
・ラストアイドル「大人サバイバー」(1位→100位圏外(300位以内))
・=LOVE「探せ ダイヤモンドリリー」(2位→40位)
該当した10曲のうち、翌週50位以内(ポイント数が分かる範囲)にとどまったのは2曲のみ、他方100位圏外(300位以内)となったのが6曲と半数を超える結果に。これが『チャート構成比に占めるシングルCDセールス指標の割合が極めて高く他指標が伴っていなければ翌週急落する』ことを証明していると言っていいでしょう。ゆえに、弊ブログではシングルCDセールス指標初加算週とその翌週の2週分をチェックして真のヒットかを見極めることを推奨しています。
CDセールスのみのランキングが流行の鑑だった時代ならばシングルCDセールスに特化しても通用したでしょう。しかし今では購入の選択肢の増加、ストリーミング等接触への移行、アイドルを中心とするCD購入に特化した販売手法への反発、他ジャンルのCD発売見送り…等により、CDセールスのみのランキングは流行の鑑には成り得ないと思うのです。それでもなおCDセールスばかりに固執すれば、その歌手を中長期的に売り出し育てたりケアすることが疎かになりかねないのではとも感じています。CDセールスが高い状況のうちに、より認知度を高め広く世間に浸透させる手法を採ることが必要ではないでしょうか。認知が高まり関心が集まるならば、Twitterが伸び、レンタル回数が増えてルックアップも上昇、ストリーミングも増加することが見込まれます。
まずは、ONE N' ONLY「Dark Knight」が次週どこまでとどまるかに注目しましょう。