3ヶ月前に始まった、NHKと民放連共同ラジオキャンペーン【#このラジオがヤバい】。今週月曜には局をまたいだ特別番組が放送されました。
聴いてくださった沢山のリスナーの皆さん、そして何万件にもおよぶツイート、本当に本当にありがとうございました!!!
— #このラジオがヤバい【公式】5/6 特番放送決定!! (@konoyabaradi) May 6, 2019
この特番、ヤバかったでしょうか!!!
ラジオ最高ーーーー!!!#このラジオがヤバい
以前のキャンペーンの状況を考えれば、今回は大好評だったのではないでしょうか。特別番組放送中にはハッシュタグも日本のトレンド1位となっています。
なんと、、、、!!
— #このラジオがヤバい【公式】5/6 特番放送決定!! (@konoyabaradi) May 6, 2019
日本のハッシュタグトレンドで #このラジオがヤバい が1位に!!!!ありがとうございます!!!
お笑いラジオの勢いがヤバい!!
ですが、まだまだ放送は始まったばかり!この後の放送も是非お楽しみください!! pic.twitter.com/m5F4bXv2z8
今回のキャンペーンについては、開始当初から好感触を抱いていたのですが、このような形にまで昇華したとは…感慨深いですね。
さてここからは私見。内容にケチをつけるつもりは毛頭ないのですが、キャンペーン開始から特別番組までで取り上げられた内容を踏まえ、個人的に違和感を覚えたこと、こうすればもっと好くなると考えた点が3つありました。
1つ目は、音楽番組がそこまで多く取り上げられなかったのではないか?ということ。
NHK・民放ラジオ特別番組「今日は一日“民放ラジオ番組”三昧 ~#このラジオがヤバい~」に菅田将暉さん出演中です!!
— 菅田将暉のオールナイトニッポン (@AnnSudamasaki) May 6, 2019
クリス・ペプラーさんとともに、#この音楽番組がヤバい をお届けします!https://t.co/WeqZAVUXHz#菅田将暉ANN #このラジオがヤバい pic.twitter.com/F8K2UYFiut
特別番組のタイムテーブルをみると、22時台の10代向けラジオでも音楽が多めに取り上げられたものの音楽番組をベースにしたコーナーが多くはありません。またキャンペーンのTwitterアカウントではキャンペーン期間中毎日、その日話題になった番組を複数紹介していましたが、そこでも音楽番組は多くなかった印象があります。最新の音楽こそYouTubeやストリーミングでチェックするのかもしれませんが、流行はラジオのランキング番組からもつかめること、マニアックな音楽番組が多いこと、ラジオ(の選者)を介して良質な音楽を見つけることの楽しさ(YouTube等は能動的に対し、ラジオは受動的に見つけられること)を紹介してくれたなら…と思うのです。
2つ目は、生ワイド番組がほとんど取り上げられていなかったのでは?ということ。このキャンペーンが主に10代に向けてであり、彼らの生活サイクルに帯の生ワイド番組はあまり寄り添っていないのかもしれませんが、ラジオの放送枠の大半を占めるのは生ワイド番組であり、また朝や昼の生ワイド番組の聴取率は夜の番組より高いことが多いのです。このような番組もあるよと紹介し、社会人になってもラジオを聴き続ける習慣が持てるよう刷り込むことが必要だったのではないでしょうか。
昨日、コラムリストでラジオに精通するやきそばかおるさんが全国で活躍する20代DJの方々を紹介していたのですが、キャンペーンのターゲット層に近い年代の方々であるゆえ、特別番組で紹介されてもよかったのではないかと。
昨日のラジオ番組 #このラジオがヤバい はキャンペーン共々主に若年層に向けての放送でしたが、ならばこのやきそばかおるさんのコラムに出てくる方や番組を紹介したらよかったのに…と思った次第です https://t.co/5eJb36b9n5
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) May 7, 2019
そして3つ目は、コミュニティFMやポッドキャスト等、ラジオやそれに準ずるメディアにも言及してほしかったということ。無論このキャンペーンの主催者側の特性上、NHKと民放の県域放送局のみになるのはやむなしだとしても、コミュニティFMでも人気番組や名物キャラクター、高いスキルを持つ方は少なくありません。県域放送ではない、また電波に乗っていないかもしれませんが、サイマル放送が普及した現在にあっては聴く側はそこまで差異を抱いてはいないように思うのです。コミュニティFMに属する側である自分の希望と言われればそれまでですし、NHKや県域放送局とコミュニティFMとで総合的なレベルの差はあるかもしれませんが、ラジオ業界全体を盛り上げ底上げするのであれば、分け隔てないほうが好いでしょう。またコミュニティFMでは市民が参加出来ることも少なくなく、ラジオに興味を持った方が番組の発し手になれることもあります。その点において、ラジオへ興味を持った方の受け皿にコミュニティFMが成り得ることは紹介してもよかったのかもしれません。
もっともっとラジオ業界が面白くなっていくために、次回のキャンペーンならびに特別番組がより好くなることを心から願います。