親友と旅してきました。
旅の最中にレンタルCDショップに寄り、CDを借りて旅のお供にする(そして借りたCDは郵送返却する)…そんな親友のアイデアや好しと昨日実行。昨日解禁の大橋トリオのアルバム等がなく、とても品揃えのいいところではなかったのですが、あいみょん『瞬間的シックスセンス』やONE OK ROCK『Eye of the Storm』は大量陳列。それらも借りてBGMにしていたのですが、今回最も引っかかったのが槇原敬之さんのアルバム『Design & Reason』(2019)に収録された「微妙なお年頃」。安心印の槇原敬之的ポップスとは一線を画す、完全な”昭和歌謡”だったのです。
イントロにストリングスが入り込んだ瞬間からすでに昭和の匂いプンプンだったのですが、Aメロ終わりのストリングス+リズム隊のリズムの刻み方、サビのメロディとアレンジ双方の展開の昭和歌謡あるある感、そして槇原敬之さんの"台詞"…昭和何年だよと突っ込みたくなるほど楽しめました。
車中BGMだとアレンジや台詞が主に耳に入ってくるのですが、帰宅して歌詞をチェックすると…刺さります。首ちぎれるくらい縦に振りたくなります。前日温泉に入っていたので尚の事。この曲が刺さるということはつまり、下記インタビューで取材者が用いていた”初老”という言葉を、意識的もしくは無意識のうちに感じているということなんですよね。
槇原敬之さんの、加齢へのポジティブ思考、参考にしたいものです。
それにしてもこの曲のストリングスアレンジがTomi Yoさんだとは! 土岐麻子さん仕事などでアーバンなイメージがあったのですが、見事な昭和歌謡演出ですね。Tomi Yoさんはあいみょん『瞬間的シックスセンス』(2019)で3曲アレンジを手掛けており、なるほど昭和な空気感の醸成にも長けた方なんだなと実感です。ちなみにあいみょんさんと昭和(というかフォーク)というと、たとえばこんなふうに。
吉田拓郎さんのライブに行ってきた。震えた、かっこよかったし純粋に楽しくて。いつか直接会って話がしたい、まだまだ音楽続けるしかないな。こういう人達に憧れて育ってきた自分が何か誇らしく感じた。そして私はやっぱりフォークソング大好きだな。みんな「吉田拓郎」を聴こうよ。
— あいみょん (@aimyonGtter) October 27, 2016
昭和歌謡を特集したテレビ番組が地上波で流れると視聴率的にも好評と聞きます。一方で青春時代に(当時はそんなジャンルのくくり方しなかったかもしれませんが)昭和歌謡を浴びて育った中高年の方々はCDを買ったりダウンロードしなくなった、ストリーミングってそもそも何?という方が少なくないのでは。ならば彼らに新しいけれど懐かしい音楽を聴いてもらい、中高年の需要および音楽業界の供給双方を高めるべく、”昭和の匂いのする現役最前線歌手のイベント”を実施するのは如何でしょう。Tomi Yoさんつながりの槇原敬之さんとあいみょんさんをはじめ、笠置シヅ子「買物ブギ」をカバーしたEGO-WRAPPIN'や、マニアックながら人気の高い昭和歌謡「謎の女B」をカバーしたキノコホテル(実はEGO-WRAPPIN'も同曲をカバーしています)、等。そして司会兼歌手として。
読売テレビ開局60年スペシャルドラマ、『約束のステージ〜時を駆けるふたりの歌〜』に司会者役として出演させて頂きます。
— 半田健人【公式】 (@handakento) January 25, 2019
さて、昭和なりきりマイスター半田の腕の見せ所となりますね。もちろん地毛で。
この役を与えて頂けましたことに感謝します。https://t.co/dBSjWvW9wV#約束のステージ pic.twitter.com/Gu9sLYJMiZ
昭和を舞台にしたドラマで半田健人さんが一番自然でしたね。仮にイベントやるとしたら最適だと思います。