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ハロウィンの代表曲、マイケル・ジャクソン「Thriller」が米ソングスチャート急上昇

昨日速報版をお伝えした、11月10日付米ビルボードソングスチャート。あのマイケル・ジャクソン「Thriller」が31位にカムバックを果たしています。

ビルボードが今年の【ハロウィンを代表する25曲】企画でトップに据えただけのことはありますね。

また、今年イギリスでリリースされたオムニバスアルバム『NOW That’s What I Call Halloween』の巻頭を飾るのもこの曲でした。

アルバム『Thriller』(1982)から7枚目のシングルだったこの曲は、当時アメリカで最高4位を記録。2013年に42位にカムバックを果たし、2014年に35位、2015年に45位を記録。間を空けて今回、21世紀では最高位となる31位に再浮上を果たしました。

なんといっても「Thriller」を押し上げたのはデジタル2指標。デジタルダウンロードは前週比189%アップし15000を獲得(同指標11位)、ストリーミングは同198%アップし1520万を記録(同指標30位)。デジタル2指標の集計期間が10月26日金曜からの1週間であり、ハロウィン効果を如実に反映したチャートアクションとなっています。ちなみにラジオエアプレイでは、10月29日月曜からの1週間が集計期間となっているためか、同指標で50位以内にランクインしていません。

ちなみにアルバム『Thriller』も前週の102位から42位へ急上昇。前週比83%アップの14000ユニットを獲得しています。地道に売れ続けることで、米ビルボードアルバムチャート62年の歴史におけるオールタイムアルバムチャート3位の座から、ゆっくりとでも確実にランクアップを狙えるかもしれません。2位の映画『サウンド・オブ・ミュージックサウンドトラックを抜いたとしても、1位のアデル『21』が最新チャートで未だ161位にランクインしているため追いつくのは難しいかもしれませんが。

 

それにしても、デジタル指標はイベントや時流をきちんと表していますね。集計期間も影響しているにせよ、ラジオエアプレイよりも時流を反映しているとなると、アメリカでもラジオの存在は少しずつ後退しているのでは?と懸念する自分がいます。