米ビルボードソングスチャートを定点観測。
現地時間の7月23日月曜に発表された、7月28日付最新チャート。前週首位を獲得したドレイク「In My Feelings」が連覇を達成。しかもダンス・チャレンジの影響で破格の数値を叩き出しました。
記事は下記に。
Drake's "In My Feelings" tops #Hot100 for second week with record-breaking 116.2 million U.S. streams https://t.co/Ln7DycG2CC pic.twitter.com/hlolvGCz0r
— billboard (@billboard) July 23, 2018
そしてトップ10はこちら。
ドレイク「In My Feelings」の原動力はダンス・チャレンジにあった、ということは先週紹介しましたが、今週もその勢いは止まらず。未だ公式ミュージックビデオが制作されていない段階にもかかわらず「In My Feelings」はストリーミングにて新記録を達成しました。前週比62%大幅アップの1億1620万を叩き出し、これまでバウアー「Harlem Shake」が持っていた1週間での記録を更新したのです。ちなみにストリーミング歴代10傑は「In My Feelings」(1位)、「Harlem Shake」(2位・4位)、ドレイク「God's Plan」(3位・5位・7~10位)、テイラー・スウィフト「Look What You Made Me Do」(6位)の4曲で占められており、ドレイクが如何に強いかがよく解ります。
「In My Feelings」は他指標でも強さを発揮。デジタルダウンロードは前週比29%アップの115000を叩き出し、アリアナ・グランデ「No Tears Left To Cry」(5月5日付 100000)以来となる10万超えを達成。ラジオエアプレイでは前週比63%大幅アップし14位に躍進しました。
ドレイクは2010年代に入り41週目となる1位を獲得したことで、2010年代での首位獲得週数がリアーナと並んで最多タイに。ブルーノ・マーズ(32週)、ケイティ・ペリー(26週)、アデル(24週)と続きますが、次週の記録更新はほぼ間違いないでしょう。
この「In My Feelings」に阻まれる形で首位返り咲きを逃したままのカーディ・B、バッド・バニー&J・バルヴィン「I Like It」ですが、ラジオエアプレイではトップをキープしておりしかも前週比9%アップ。未だ伸びしろを残しています。ダンス・チャレンジブームが終焉するまでに「I Like It」が踏ん張れるかが注目です。
今週はトップ10内の初登場はありませんが、アルバム『Beeabongs & Bentleys』リリースのタイミングで5月12日付にて初登場7位を記録したポスト・マローン「Better Now」が7位に返り咲きを果たしています。また10位にランクインしたドレイク「God's Plan」は今週で通算26週目のランクイン。半年間トップ10に在籍している曲としては11曲目、初登場から半年間トップ10に在籍し続けている曲としては3曲目という快挙達成です(エド・シーラン「Shape Of You」(33週)、ザ・チェインスモーカーズ feat. ホールジー「Closer」(32週)に次ぐ)。
もうすぐトップ10…「God's Plan」の真下に強力な3曲が。
・アリアナ・グランデ「God Is A Woman」(初登場11位)
今週8位にランクインしている「No Tears Left To Cry」に続く、アルバム『Sweetener』(8月17日発売)からのシングル。7月13日金曜にミュージックビデオが公開されたことを受け、デジタルダウンロード4位、ストリーミング11位に初登場を果たしました。
・テイラー・スウィフト「Delicate」(15→12位)
同曲での最高位を更新。米ビルボードの記事に私見を加えたテイラー・スウィフト、「Delicate」がアルバムからの最大のヒットになる?(7月11日付)を以前書きましたが、実際に伸びてきましたね。
・タイガ「Taste」(18→13位)
こちらも最高位を更新しています。
次週はやはりドレイク「In My Feelings」の動向に注目でしょう。ダンス・チャレンジブームがどこまで続くかにかかっていると思われます。