DA PUMP復活作「U.S.A.」が好評ですね。
インストアライブでの大盛況、しかもこの曲のみ撮影OKという姿勢はよりそのバズりを加速させるに十分な仕掛け。事務所が得意とする”カバー×ダサかっこいい”の法則はMAX「Tacata'」(2013)を彷彿とさせます。
そして今回は、ハロー!プロジェクトファンの”援護射撃”も。
一般ファンのみならず、各界著名人たちもハマっているのを次々と公言し始めているが、本曲のMVがYouTubeで公開された5月16日以降、DA PUMPのファン以外で最初に興味を示したのはハロプロファン=ハロヲタたちと言われている。曰く、「U.S.A.」が放っている“ダサい”魅力に、つんく♂の作り出すハロプロ楽曲と同じ匂いを感じる、というのだ。
・DA PUMP「U.S.A.」に似ている曲はどれ? ユーロビート系ハロプロ楽曲をチェック - Real Sound|リアルサウンド(6月10日付)より
いわば”ダサかっこいい”つながり。書き手であるピロスエ氏の熱量の凄さに圧倒されますが、シングル曲程度の知識しか持ち合わせていなくとも納得させられることだらけ。しかも最初に紹介されたのがハイエナジー系であり、DEF.DIVA「好きすぎて バカみたい」(2005)や後藤真希「やる気! IT'S EASY」(2002)といったストック・エイトキン・ウォーターマン楽曲を彷彿とさせるナンバーを例示したことにいっそうときめいた次第。カイリー・ミノーグのデビュー時を知っている自分のようなアラフォー世代にしっかり届きますし、その方々が家族を築いて土日買い物に訪れるショッピングモールでDA PUMPがインストアライブするということで、場所的にもバズる条件が整っていると言えそうです。
さてそのストック・エイトキン・ウォーターマン関連でいうと、昨日ラジオの先輩に聞いて驚いたことが。
マイケル・フォーチュナティの日本独自リリースのアルバムが出るということ。BaBeのカバーとしても馴染み深い「Give Me Up」(この曲自体はストック・エイトキン・ウォーターマン直でプロデュースというわけではないものの、この曲に刺激を受けてバナナラマ「I Heard A Rumour」(1987)を制作したそう)のセルフカバーをはじめ、ストック・エイトキン・ウォーターマン制作によるデッド・オア・アライブ「You Spin Me Round (Like A Record)」(1985)やリック・アストリー「Never Gonna Give You Up」(1987)をカバーするというのですから無性に気になります。
そしてマイケル・フォーチュナティにカバーされる側のリック・アストリーも動き出すというのです。
7月20日に発売されるアルバムからのリード曲。アルバムは2年ぶりで、その前作『50』は全英週間1位、年間18位という大ヒットに。今作のリード曲は近年のダフト・パンクやジョルジオ・モロダーを彷彿とさせ、ギターは薄くながらナイル・ロジャースっぽい感じも。声は少し枯れた感じがしてそれがストック・エイトキン・ウォーターマン制作時と大きく異なりますが、いい意味でいえば年相応になったのかもしれません。
マイケル・フォーチュナティとリック・アストリー…方向性は異なれど同時期に作品をリリース。日本ではDA PUMPがユーロビートをカバー。そうなると、今年の夏は”ダサかっこいい”がキーワードですね。しかも来月にはこちらも控えているのですから尚の事です。