米ビルボードソングスチャートを定点観測。
現地時間の4月2日月曜に発表された、4月7日付最新チャート。ドレイク「God's Plan」が初登場から遂に10週連続での首位を達成しました。
記事は下記に。
.@Drake becomes first lead solo male with two 10-week Billboard Hot 100 No. 1s, as "God's Plan" stays at the summit https://t.co/TRKsIamfdd pic.twitter.com/5KNRnceYoX
— billboard (@billboard) 2018年4月2日
そしてトップ10はこちら。
ドレイク「God's Plan」、ストリーミングは前週比11%ダウンの6110万となりましたがこれでも立派な数字。デジタルダウンロードは同5%ダウンし42000(しかし同指標にて首位)、ラジオエアプレイでは同3%アップし1億700万となっています。ラジオエアプレイは4位ながら他指標で1位という見事な成績です。
10週連続の1位は米ビルボード59年の歴史において36曲目、1位で初登場を果たしてから10週以上首位をキープした曲に限定すればアデル「Hello」(2015-16 10週)に次ぐ5曲目となります。またドレイクは「One Dance」(2016 10週1位)に次ぐ10週到達となり、10週以上を2曲輩出した6組目の歌手となりました。
この「God's Plan」を追いかけるのがビービー・レクサ&フロリダ・ジョージア・ライン「Meant To Be」(総合2位)。ラジオエアプレイは前週比10%上昇し1億2200万を記録しています。まだまだ伸びることが予想され、デジタル2指標も牽引すればドレイクに追いつき追い越す可能性も...と思うのですが、総合ポイント差は「Meant To Be」を100とすれば「God's Plan」は170。これでも前週は100:190だったわけでその差は縮まっているわけですが、未だドレイクの天下は続きそうです。
今週はトップ10内に新たに登場した曲はなく、ブロックボーイ・JBがドレイク(ここにも)を招いた「Look Alive」がストリーミング3割増の効果で5ランクアップの総合6位に返り咲き。一方ミュージックビデオの公開効果が期待されたポスト・マローン feat. タイ・ダラー・サイン「Psycho」は総合4位、1ランクアップにとどまっています。トップ3に返り咲いたブルーノ・マーズ feat. カーディ・B「Finesse」の原動力はラジオエアプレイ1位および69セント安価販売に伴うデジタルダウンロード前週比122%アップの効果ですが、デジタルダウンロードの反動且つ今週のラジオエアプレイが前週比6%ダウンとなっていることから次週のランクダウンは必至でしょう。前週初登場したエクスエクスエクステンタシオン「Sad!」(7→9位)、リル・ディッキー feat. クリス・ブラウン「Freaky Friday」(9→8位)は順位的には大きく後退しなかったものの派手な勢いはなく、トップ2を脅かす存在にはなれていないように思われます。となると、「Meant To Be」が急成長するか「God's Plan」が急降下しない限り、ドレイクはやはり天下を取り続けることでしょう。
もうすぐトップ10はこちら。
・バジー「Mine」(15→11位)
・カミラ・カベロ「Never Be The Same」(19→14位)
ラジオエアプレイでは早くも10位にランクインしています。
・ミーゴス feat. ドレイク「Walk It Talk It」(20→15位)
・リッチ・ザ・キッド「Plug Walk」(23→18位)
・ショーン・メンデス「In My Blood」(72→22位)
注目は登場10週目にしてトップ10目前まで上昇したバジー「Mine」。アプリの一種、スナップチャットにおいてハートを用いた動画(インターネットミームの一種)にこの曲が用いられ、様々な動画が投稿されることで広く伝播しているそう。たとえばこんな感じ。
インターネットミームに因るヒットはここ数年のトレンドとなっています。もしかしたらドレイクを破るのはこのような社会的なトレンドの潮流にある曲かもしれません。