イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ビルボードジャパンソングスチャート、遂に米津玄師「Lemon」が首位奪取

ほっとしました。

前週シングルCDセールスの初週分が反映されながら、同指標で6倍近い差をつけて圧倒したAKB48「ジャーバージャ」に総合ポイント数では僅差で敗れ、5週連続で首位に至れなかった米津玄師「Lemon」が遂に首位を奪取です。先週このようなエントリーを書いただけに尚の事嬉しく思っています。

チャート推移をみると。

2月26日付(集計期間:2月12日~18日) 初登場2位

 ←2月12日に「Lemon」配信開始しデジタルダウンロード首位 (チャート解説)

3月5日付(集計期間:2月19日~25日) 2位 (チャート解説)

3月12日(集計期間:2月26日~3月4日) 2位

 ←2月26日に「Lemon」ミュージックビデオ解禁し動画再生首位 (チャート解説)

3月19日(集計期間:3月5日~11日) 3位 (チャート解説)

3月26日(集計期間:3月12~18日) 2位

 ←3月14日に「Lemon」シングルCD発売開始しシングルCDセールス2位 (チャート解説)

4月2日(集計期間:3月19~25日) 1位

 シングルCDセールス2週目、ドラマ『アンナチュラル』終了後ということでどこまで数値を落とすかが心配されました(そのシングルCDセールスの補充という意味で前週、ストリーミング指標拡大を図るために定額制音楽配信サービスを解禁したらどうかと書いたわけです)。総合ポイント数は前週比54.8%とほぼ半減しているのですが、しかしこの数値、実はとんでもないのです。

2月26日付(集計期間:2月12日~18日) 初登場2位

 首位:Hey! Say! JUMP「マエヲムケ」

 →翌週13位 総合ポイント数前週比9.6%

3月5日付(集計期間:2月19日~25日) 2位

 首位:嵐「Find The Answer」

 →翌週6位 総合ポイント数前週比15.9%

3月12日(集計期間:2月26日~3月4日) 2位

 首位:星野源ドラえもん

 →翌週4位 総合ポイント数前週比38.7%

3月19日(集計期間:3月5日~11日) 3位

 首位:欅坂46「ガラスを割れ!」

 →翌週3位 総合ポイント数前週比25.4%

3月26日(集計期間:3月12~18日) 2位

 首位:AKB48「ジャーバージャ」

 →翌週7位 総合ポイント数前週比10.7%

4月2日(集計期間:3月19~25日) 1位

 前週2位 総合ポイント数前週比54.8%

こちらのツイートを参考に、前週と比べての割合を算出してみました(100%から算出した比率を引けば、前週からの下落率となります)。「Lemon」が首位に至れなかった週の1位曲は全て、集計期間中にシングルCDが発売されたものであり、首位獲得翌週のポイント数減少は自然なことかもしれませんが、とはいえジャニーズ系は嵐ですら15%台、AKB<坂道の構図(これは以前から指摘しています)、そして星野源さんですら前週比4割弱という状況において、「Lemon」の50%強というのが如何に凄い数値かが理解出来ます。逆に言えば、シングルCDセールスチャート2週目の集計期間に如何にして総合ポイント数を維持させるかが、社会的ヒット曲になるか否かの分岐点だと考えます。

次週はどうなるでしょう。今週火曜、いわゆるフラゲ日のオリコンシングルCDランキングでは「Lemon」が10位、初登場以外では最上位につけています。今週末にはCDレンタルも解禁されルックアップも伸びると予想されることから、2週連続の首位は堅いかもしれません。