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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米ソングスチャート、ドレイクが盤石の体制で7週連続1位

現地時間の3月12日月曜に発表された、3月17日付最新チャート。ドレイク「God's Plan」がエアプレイを伸ばし盤石の体制を築いて7週連続の首位を達成しました。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

 

ドレイク強し。ストリーミングは前週比12%ダウンしたものの8180万という高水準。登場した7週全てで7500万を超えており、ストリーミング歴代10傑のうち7つを「God's Plan」が占める形に(2、4、6-10位。他は1位と3位がバウアー「Harlem Shake」(2013)、5位がテイラー・スウィフト「Look What You Made Me Do」(2017))。デジタルダウンロードも前週比14%ダウンしていますがラジオエアプレイは同8%上昇の9500万を獲得し同指標3位に到達しています。ヒップホップの弱点であるラジオエアプレイで力を発揮出来るのはドレイクの強さの秘訣かと。他方、登場2週目、前週2位に初登場を果たしたポスト・マローン feat. タイ・ダラー・サイン「Psycho」はストリーミングで2位にとどまりながらも同指標において前週比24%もの大幅ダウンとなり総合4位に。

このためエド・シーラン「Perfect」ならびにブルーノ・マーズ feat. カーディ・B「Finesse」がともに1ランクアップ。この2曲はラジオエアプレイで他を大きく引き離しているのですが、「Perfect」が前週比2%ダウンし1億3000万、そして「Finesse」が同3%アップし1億3300万と逆転。ブルーノ・マーズは8曲目となるラジオエアプレイ1位を獲得し、男性歌手ではアッシャーを抜いて歴代単独トップに立ちました。なお全歌手では3位となっており、2位はマライア・キャリーの11曲、そして1位はリアーナの15曲...リアーナにはまだ倍近くの差があるのですから、リアーナ人気の凄まじさを実感します。

カントリー歌手の活躍が目立ちます。フロリダ・ジョージア・ラインがビービー・レクサと共演した「Meant To Be」は最高位を更新し5位に。ビービーにとっては自己最高、フロリダ・ジョージア・ラインはネリーを招いた「Cruise」(2013)の4位に次ぐ記録となりました。カントリー歌手が総合チャートで2曲トップ5入りを成し遂げたのは、(カントリー歌手時代の)テイラー・スウィフト以来となります(「Love Story」(2位)、「You Belong With Me」(4位 いずれも2009))。そして。

カントリー歌手のマレン・モリスがグレイとともにゼッドにフィーチャーされた「The Middle」が3ランクアップで8位に登場、初のトップ10入りを果たしました。デジタルダウンロード4位(前週比8%アップ)、ストリーミング19位(同7%アップ)、ラジオエアプレイ11位(同16%アップ)と勢いづいています。ゼットにとっては4曲目のトップ10入り、マレン・モリスとグレイは初。マレンはポップ/EDMナンバーではあれど、カントリー歌手としてフロリダ・ジョージア・ラインに次ぐトップ10入を果たしたことに。カントリー歌手2組がトップ10入りしたのはキャリー・アンダーウッド feat. ランディ・トラヴィス「I Told You So」(2009年4月4日付 9位)以来となりますが、共演ではなくそれぞれ別の楽曲を担当し2曲がランクインしたとなると、フェイス・ヒル「Breathe」(3位)およびローンスター「Amazed」(10位)という、2000年5月13日付まで遡ることに。それだけ珍しい記録といえます。

 

もうすぐトップ10はこちら。

・オフセット&メトロ・ブーミン「Ric Flair Drip」(36→16位)

ミュージックビデオ公開によりストリーミング前週比58%アップ。

 

・エクスエクスエクステンタシオン「Sad!」(17位初登場)

これまでの自己最高位は「Jocelyn Flores」および、コダック・ブラックにフィーチャーされた「Roll In Peace」(ともに2017)の31位。自己最高位を大幅に更新しました。

 

・カミラ・カベロ「Never Be The Same」(24→19位)

3月8日ミュージックビデオ公開。次週のチャートアクションに注目。

 

・DJキャレド feat. ジェイ・Z、フューチャー&ビヨンセ「Top Off」(22位初登場)

上記は1分ちょっとのトレーラーとなっています。