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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米ソングスチャート、カーディ・Bが3曲同時トップ10入りの快挙達成

ビルボードソングスチャートを定点観測。

現地時間の1月1日月曜(日本時間の火曜)が祝日だったため翌日に発表された、1月6日付最新チャート。エド・シーランが「Perfect」で4週目の首位を獲得、そしてカーディ・Bが女性ラッパーでは初めてトップ10に3曲ランクインという快挙を達成しました。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

クリスマスを過ぎクリスマスソングがランクダウンする中、先週トップ10入りしたマライア・キャリーに替わってカーディ・B「Bodak Yellow (Money Moves)」が再浮上(10位)。これによりカーディは、客演を務めた2曲(Gイージー feat. エイサップ・ロッキー&カーディ・B「No Limit」(4位)およびミーゴス、ニッキー・ミナージュ&カーディ・B「MotorSport」(7位))と合わせて3曲がエントリー。3曲同時トップ10入りは女性ラッパーでは初。米ビルボードの見出しでは”ビートルズアシャンティに並んだ”とあり、あのビートルズを引き合いに出されるところにデビュー間もないながらも貫禄を感じます。ちなみにビートルズアシャンティの他に3曲同時トップ10入りを達成しているのはザ・チェインスモーカーズ、イギー・アゼリアアリアナ・グランデ、アデル、ビー・ジーズ、50セント、アッシャー、エイコン、T-ペイン、クリス・ブラウン、リル・ウェインジャスティン・ビーバー

さらにカーディは今週あらたに2曲をトップ100内にランクイン。21サヴェージをフィーチャーした「Bartier Cardi」が14位に、ラテン歌手のオズナとのコラボレーションによる「La Morelo」が52位に初登場。

前者では「MotorSport」と並ぶ最高位での初登場を記録し、後者ではラテンソングスチャートで初登場3位、カーディにとっては同チャートに初のランクインとなりました。今の彼女の勢いがよくわかります。

 

トップ10に戻ると、エド・シーランとビヨンセによる「Perfect」が4週目の首位を獲得。デジタルダウンロードは前週比8%上昇し163000に達しました。ストリーミングでは同13%ダウンしているもののラジオエアプレイは同4%上昇。その「Perfect」からストリーミング部門の首位を奪取したのがポスト・マローン feat. 21サヴェージ「Rockstar」ですが、前週比6%ダウンしており勢いが弱まっていると言えそうです。

 

 

トップ10チャートがクリスマスソングのランクダウン以外に大きな波乱がなかった週ですが、もうすぐトップ10をチェックすると、ケンドリック・ラマーがザカーリをフィーチャーした「LOVE.」が前週の22位から11位へジャンプアップしています。これは12月21日にミュージックビデオが公開されたため。

今月発表されるグラミー賞でアルバム『DAMN.』とそこからのナンバーが主要部門にノミネートされ、本命との声も大きいケンドリック。賞レース前にこの曲がトップ10入りすればグラミー前後はケンドリックが席巻するかもしれません。