放送から1週間以上経過しても未だ自分の中で冷めやらないのが、5月21日放送『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(TBSラジオ 土曜22時 以下”タマフル”)の特集コーナー、【サタデーナイトラボ「ダ・チーチーチー is Back!みんな大好き<ダ・チーチーチー>特集 第2弾!by DJ JIN & MOBY feat.バーナード・パーディー」】なのです。
東京のいちラジオ番組が世界的音楽史に残るインタビューをやってのけた偉業。何らかの賞を獲らなかったらあげなかった方が悪い。[radiko.jp]ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフルTBSラジオ /https://t.co/tMCnV1dtdc
— 橋本吉史 (@nakapiro) 2017年5月27日
リンク先はradikoタイムフリーの音源ですが、放送から一週間以上が経過したため聴くことは出来ません(ですので番組の一部を聴く方法を下記に掲載します)。
番組の名誉プロデューサーによるこのツイートが何ら大袈裟ではないことは、この回の放送を聴けば絶対理解出来ると断言します。なんせ、ドラムの神様、バーナード・パーディー氏に対し、パーディー・シャッフルという奏法について尋ねたメディアは数あれど、パーディー・シャッフルに負けじと数多くの名曲で挿入される”ダ・チーチーチー”について聞いてきたというのはこの番組が最初なのですから。なおパーディー・シャッフルについてはこちらに。”ダ・チーチーチー”については以前このブログでも、タマフルでの特集第一弾をきっかけに取り上げました。
また、上記エントリーで引用した程ほど多く挿入されていないとしても、たとえば山下達郎「LOVE SPACE」(1977)では開始から1分20秒のところで件のフレーズが挿入されていますので、聴くとなるほどこれは”ダ・チーチーチー”だ、と解るはずです。
その”ダ・チーチーチー”の起源や、さらにはパーディー氏のドラムソロまで聴くことが出来た、5月21日放送回の放送後記は下記に。
リンク先には”ダ・チーチーチー”特集の音源もあります。TBSラジオCLOUDに無料登録すると一週間以上前の音源も聴取可能となりますので、登録することをお勧めします。
さて、この放送の反響は番組で言及された作品の売上にも反映されています。実に素晴らしいことです。
”ダ・チーチーチー”がはじめて披露されたパーディー氏のアルバム、『Soul Drums』(1968)は昨日21時台の段階でHMVでベストセラーを記録。そして。
これまで演奏陣が不明だったアリス・クラークの名盤、『Alice Clark』(1971)のドラムも、DJ JINさんの質問によりパーディー氏本人と判明。この作品もベストセラーとなっているのです。間違いなくラジオの影響ですね。
『Alice Clark』の国内盤は今からほぼ10年前にPヴァインよリリース。解説や歌詞および対訳のほか、本人による各曲コメントも掲載されていますが、このアルバムが再来月、新たにウルトラ・ヴァイヴから発売されることもアナウンスされています。自分はこちらを予約した次第。
歌詞や対訳等が掲載されているかは不明ですが、90年代に再評価されたいわゆるフリーソウルの名盤がなんと1,000円プラス消費税で購入出来るのですから、買わない手はないと思いませんか。フリーソウルのコンピレーションに収録された曲を下記に掲載しますので、気になる方は是非、そして購入のご検討を。
この曲で”ダ・チーチーチー”が流れる度に味わえる多幸感たるや! 心の中で\ウェーーーイ!/ってしたくなりますね。