米ビルボードソングスチャートを定点観測。
現地時間の5月22日月曜(日本時間の火曜早朝)に発表された、6月3日付最新チャート。先週首位に立ったルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー「Despacito」が今週も首位に。その勢いはとどまるところを知らなず、全指標で伸びを示しています。
記事は下記に。
Luis Fonsi & Daddy Yankee hold atop the #Hot100 with "Despacito" https://t.co/McLfZOFvLw pic.twitter.com/7kC4amntIK
— billboard (@billboard) 2017年5月22日
そしてトップ10はこちら。
「Despacito」はストリーミングが前週比9%、デジタルダウンロードが同11%上昇し2指標を制覇。またラジオエアプレイでは前週比27%もの大幅アップで同指標のトップ10入り(11→7位)。全指標で順調に伸びを示しています。
またこの曲の前に1位を獲得していた、こちらもジャスティン・ビーバーが参加した「I'm The One」(DJキャレド feat. ジャスティン・ビーバー、クエヴォ、チャンス・ザ・ラッパー&リル・ウェイン)もラジオエアプレイで前週の14位から8位に上昇(前週比28%アップ)。これによりジャスティン・ビーバーにとって、ラジオエアプレイで今週2曲が新たにトップ10入りし同指標でのトップ10入り曲数が10曲に達しました。さらにリル・ウェインにおいては実に20曲目という快挙。ラジオソングスチャートがはじまった1990年以降、リル・ウェインは3組目の20曲到達となり、リアーナ(28曲)、マライア・キャリー(23曲)に次ぐ記録達成です。
その他、ここ数週首位が入れ替わってきた状況を踏まえれば今回はほぼ凪といえるチャートに。2位のブルーノ・マーズ「That's What I Like」がラジオエアプレイ指標で首位をキープしながらも遂に前週比1%ダウンとなってしまい、この先どこまで踏ん張れるか…首位返り咲きは微妙になってきました。
今週新たにトップ10入りを果たしたのは1曲。マイリー・サイラス「Malibu」が前週から54ランクも大幅アップを果たし10位へ。
発売日が5月11日木曜だったことで、前週は発売日1日分のみのデジタルダウンロードやストリーミングで64位に登場。今週は1週間分フルの売上等が反映されており、デジタルダウンロードは77,000で2位、ストリーミングでも11位に登場、総合で10位にランクインを果たしました。彼女にとっては、1位を獲得した「Wrecking Ball」(2013)以来のトップ10入りとなります。
実はこの曲が次週のチャートで大暴れする可能性が。現地時間の5月21日(日本時間の22日)に開催された【2017 ビルボード・ミュージック・アワード】(以下BBMAs)で披露されており、この曲を含むBBMAs披露曲が次週発表の6月10日付チャートで大きく上昇することが見込まれます。ちなみに米ビルボードでは、BBMAsでのパフォーマンス番付上位10傑を掲載。セリーヌ・ディオンやシェールといったベテランが上位にある中で「Malibu」は2位と大健闘なのです。
この日のパフォーマンスはビルボードの動画ニュースで一部確認出来ます。
賞のラストに登場したブルーノ・マーズは「That's What I Like」ではなく「Versace On The Floor」を披露。こちらはブルーノの公式YouTubeチャンネルに早くも登場しており、パフォーマンスは勿論のことその迅速さも素晴らしいです。
次週のチャートではこれらBBMAsの影響が反映されることと思われます。最多部門を獲得したドレイクも気になりますし、セリーヌ・ディオン「My Heart Will Go On」やシェール「Believe」がチャートにカムバックするのか? その動向を見守っていきましょう。