米ビルボードをひとつかみ。
最新5月6日付のホットゴスペルソングスチャートで3位にランクインしているのがGEI feat. キエラ・シアード「Hang On」。既に31週目となるランクインゆえ最新曲とはいえませんが、今も赤丸がついたこの曲、何度も上昇と下降を繰り返しながら、幾度目かとなる3位に到達。上位2強をうかがっています。
この曲が収録されたGEIのアルバム、『GEI Live』は昨年9月末のリリース。詳細はbmrに詳しく掲載されています。
「Hang On」でフィーチャーされたキエラ・シアード(以前弊ブログでは"キエラ・シェアード"と記載していましたが、今後は"シアード"にあらためます)は、日本では"キキ(KiKi)"の名称でデビューし、「Let Go」等がラジオを中心にヒットした…といえば覚えている方もいらっしゃるのでは。
日本ではキエラ・シアードを"キキ"とだけ称するところもあったり、またはR&Bライクなゴスペルでありながらゴスペルであると謳わなかったこともあり、その売り出し方にゴスペルを歌っていた自分は疑問を抱いた記憶が。それゆえか、売り出し方や人気等が一過性で終わった印象があります(他にもジェイソン・チャンピオン「Always」もそうでしたね。こちらもたしか同じEMI(当時)だったはず)。しかしながら彼女はその後もアルバムをリリースし続けており、日本でもその動向を追いかけている方は少なからずいらっしゃることでしょう。ちなみに彼女名義の最新アルバム『Graceland』についても下記bmrに詳しく掲載されているので是非。なお、日本でリリースされた作品群は現地でも"KiKi"という名が付けられていましたが、サードアルバム『Bold Right Life』以降はその部分が割愛。"KiKi"からの脱却なのかもしれませんがその真相は不明です。
継続的に活動し、ゴスペル界で地位を築きつつあるキエラ・シアード。今回ファミリーレーベルからリリースされた『GEI Live』において、GEIの名を轟かせるべく一肌脱いだという格好といえます。ミドルテンポで癖になる曲ですし、クワイアでもソロでもカバーするにはもってこいの楽曲ゆえ、日本のゴスペル界でもカバー等に重宝されるかもしれません。
また、『GEI Live』で1曲を除きソングライト&プロデュースに関わっているデリック・スタークスは注目の存在といえるかも。「Hang On」のミュージックビデオの冒頭、"Everybody clap your hands"と呼びかけているのがデリック。彼のパワフルさ、熱量もまたこの曲のパワーの源かもしれません。