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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

エド・シーラン、全英ソングスチャートで上位20位以内に16曲を送り込む

エド・シーラン、本国イギリスで大記録達成です。

3月3日に全世界でリリースされたアルバム『÷ (Divide)』が、特大の数値を叩き出しました。英オフィシャルチャートカンパニーによる最新アルバムチャートでは、初週に672,000ユニットを記録し堂々の1位を獲得(ユニット内訳は62%がCD、26%がダウンロード、12%がストリーミングの売上への換算分)。この672,000という数値はアデル『25』(800,000)、オアシス『Be Here Now』(696,000)に次ぐ歴代3位となり、更に同週付アルバムチャートの2位以下、500位までの合計ユニット分よりも『÷』一作が勝っているのですから驚きです。

 

さらにソングスチャートに至っては、アルバム収録の16曲(通常盤12曲+デラックス盤のみ収録の4曲)が全てトップ20以内にランクイン。うち9曲がトップ10入りしているのです。

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曲単位でのデジタルダウンロード、そしてストリーミング効果によるものでしょうがこれには驚きました。もしかしたらストリーミング効果が強すぎるという指摘もあるかもしれませんが、これまでこの方法で健全に機能してきた(チャートが社会的なヒットの鑑になってきた)ことを踏まえれば、エドの勢いがいかに凄いかが如実に解るものかと。

 

一方、日本時間の今朝早くに発表された全米アルバムチャートでも初登場1位を果たしました。

CDとダウンロードを合算した売上は322,000枚で前作『× (Multiply)』初週の209,000枚から大きく上昇。さらにストリーミングの売上への換算分を含め、初週451,000ユニットを達成。エド・シーラン、新作『÷』がSpotifyでリリース初日のストリーミング記録を更新 - RO69(3月6日付)というニュースもあり、最終的には(現段階で)今年最大のユニット獲得にはなりました…が、昨年12月31日付で『4 Your Eyez Only』が初登場1位を獲得したJ・コールの数値に及ばなかったことが個人的には意外だったと感じています(『4…』の初週は売上が363,000枚、ストリーミング換算分を含めれば492,000ユニットに)。

 

アメリカでは現在までに、先行曲「Shape Of You」がソングスチャートで5週連続、通算6週首位を獲得している状況ゆえ、もっとアルバムの数値が伸びてもよかったのではないかと思うのですが。ただ、このアルバム好発進を経て明日早朝に発表されるソングスチャートがどうなるか、注目したいと思います。