イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

サンダーキャットの新譜に宿る、クールネスと脱力感との融合を楽しむ

ケンドリック・ラマーの傑作アルバム、『To Pimp A Butterfly』などに参加し音楽業界で高い注目を集めるサンダーキャットが、先月ニューアルバム『Drunk』をリリースしました。アルバムの内容については下記に詳しく記載されています。

自分が彼の存在をきちんと認識したきっかけは、遅ればせながらアルバム収録曲であるこの曲が『TOKIO HOT 100』(J-WAVE 日曜13時)にランクインしているゆえ。

最新3月5日付で26位にランクインしているこの曲にフィーチャーされているのが、AOR界の大物であるマイケル・マクドナルドケニー・ロギンス。この曲の存在を日曜のラジオ番組スタッフの先輩に伝えたところ、”この2人が組むのは80年代じゃありえなかったこと!”と興奮気味に話してくださいました。サンダーキャットはAORの現代における伝導師兼復権者的役割も果たしているのかもしれません。AORというとこの曲もそうですね。

こちらは先月マクドナルドの店内BGMでも流れていました。前にも書きましたが、マクドナルドのセンスの好さは評価されていいと思います。

 

さて、音的にはひたすら格好いいサンダーキャットですが、歌詞の内容がぶっ飛んでいる!とSNSで教えてくださった方がいて、それとほぼ同じタイミングでこの記事を知りました。

ここで紹介されている「Tokyo」の歌詞から見えてくる、『日本のサブカルチャーに取り憑かれてしまった少年がそのまま大きくなって』(記事より)のくだりに納得。とはいえこの曲、先日亡くなったリオン・ウェアと帯同して初めて東京を訪れたことが誕生のきっかけということ…単に面白い歌詞というだけではなく、曲のバックグラウンドを知ると様々な思いに駆られてしまいます。彼のリオンに対する思いが綴られたツイートも含め、下記bmrの記事にて紹介されています。

 

ちなみに、先述したSNSでの指摘曲はこちら。

『「猫になれたら最高にクールだろうなぁ」という内容の曲であるが、サビで「ニャーニャーニャー」と鳴いている』(Thundercatの新譜「Drunk」を聞いているとニヤニヤが止まらない理由。面白いリリックを解説 | Playatuner(2月25日付)より)という、クールさと(いい意味での)脱力感が相俟った楽曲。こんなの反則過ぎますって。アルバムを手に入れつつきちんと聴けていなかったのを反省し、今日のBGMにしようと思った次第です。

 

関係ないけどこのネコソングを聴いたら浮かんだ曲を最後に紹介して閉めさせていただきます。