ビルボードジャパンのシングルチャート(JAPAN Hot100)を定点観測。というか、個人的に気になる部分をピックアップしていきます。
昨日発表された、1月30日付最新チャートはこちら。"紅白"効果も未だ残るチャートにおいて、星野源「恋」が7週連続、通算10週目となる首位を獲得しました。V10というのは大金字塔と言っていいでしょう。
さて、ビルボードジャパンでは毎週チャートトピックスを配信しています。
この中で、Mr.Children「ヒカリノアトリエ」(NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』主題歌)について、『ダウンロード解禁も、星野源と三浦大知に次いで3位と思いのほかポイントを積み上げられず、総合3位に順位を下げた』(記事より)とあります。
前週シングルリリース時にダウンロードを同時解禁せず一週ずらしたのは戦略だったのか?と思いつつ、iTunes Storeを調べてみて、驚きました。
"Mr.Childrenは配信しない"という話は幾度となく聴いていましたが、ここまで徹底しているとは…。ただラインナップを見るに、シングルが(表題曲のみとはいえ)配信開始されたのはエポックメイキングなことではないかと。しかしながらCDリリースから1週間後の配信開始は、まずはCDを買ってほしいという彼らの戦略だったのか、それとも前週ビルボードジャパンで2位止まりだった(【ビルボード】星野源「恋」、ミスチルを抑え6週連続でJAPAN HOT100総合首位獲得 | Daily News | Billboard JAPAN(1月18日付)より)ことなどを踏まえて慌てて…だったのか、その理由は判りかねます。
これは極々私見ですが、今の時勢でアイドル以外で初週9万枚ものCDを売ったのは非常に素晴らしいことだとして、しかしながら広く聴かれていない印象を受けるのです。これはMr.Childrenに限らず、シングルの売上が世間への浸透度とどんどん比例しなくなっている現状を踏まえれば明らかで、弊ブログでは幾度となく記載しています。ならば、CDを買わない層にもどう届けるかという工夫が必要で、その一つがダウンロードの解禁なのではないかと。今回のチャート首位未達を機に、Mr.Childrenサイドには配信への見方を再考してほしいと思っています。無論これは、YouTubeを含むすべての未配信歌手に対しての願いでもあります。