イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

小林克也&ザ・ナンバーワン・バンド「茅ヶ崎は今日も黄色い」に桑田佳祐の源流をみる

昨日は県を越えて音源を掘り出しに行ってきました。280円以下のCDが2枚で100円(税抜)というGEOのセールの中で、セール非対象ながら妙に惹かれてしまったのが1993年発売のこのベストアルバム。下記リンク先で一部試聴可能です。

ラジオDJとしても活躍する小林克也さん(&ザ・ナンバーワン・バンド)によるベストアルバム(自分は380円+税で購入)。一曲目に収められた「六本木のベンちゃん」は、"嘉門雄三"として参加している桑田佳祐さんが以前リリースしたベストアルバム『I LOVE YOU -now & forever-』(2012)で取り上げられているので、聴いたことがある方も少なくないでしょう。

で、個人的に特に惹かれたのが、「茅ヶ崎は今日も黄色い」。湘南の地名が用いられていることから想像出来るように、この曲も嘉門雄三さんが手掛けているのですが、作詞作曲のみならずアレンジ、さらには歌唱にも参加。これがモロにクールファイブなんですよね。

ヘタウマなのがいい意味でコミカルさを増している小林克也さんの愛嬌っぷりもさることながら、桑田さん…いや、嘉門雄三さんの役者っぷりは見事ですね。そういえば昨秋の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)の冒頭で歌謡曲全開な「悪戯されて」(2016 シングル「君への手紙」カップリング)を披露していましたが、あのときの"デフォルメした前川清"感の源流のひとつはこの「茅ヶ崎は今日も黄色い」にあったのかもしれません。

 

それにしても『ももんこ』収録曲のインパクトたるや! 音源確かめようと移動中に流したのですが、歌詞に良くも悪くも?引っかかる言葉が満載で、ここまで歌詞カードとにらめっこしたものはなく、そしてラジオでかけるの結構厳しいだろうなあと苦笑い。「ダイギゼン」の餃子の皮のくだりとかいい意味でひどいよ!と。この曲をラジオでかける際、小林克也さんならどうやって紹介するのかが気になるところです。

 

この「茅ヶ崎は今日も黄色い」が収められたオリジナルアルバム、『東京あたり』(1983)が一昨年タワーレコード限定でCD化されていました(桑田佳祐も参加したザ・ナンバーワン・バンド『東京あたり』がタワレコ限定で初CD化 - TOWER RECORDS ONLINE(2015年8月26日付)より)。カセット版のCD化ということでLP版とは異なるそうですが、ベストアルバム未収録の嘉門雄三作品もあるので是非手にとってみてください。オンラインでは取扱なしとなっているので店舗で探してみるのをお勧めします。