イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ベテラン集結!ライブ盤『Gospel Pioneer Reunion』があまりにも熱い

最新1月21日付の米ビルボードゴスペルアルバムチャートにて1位に再登場したのが『Gospel Pioneer Reunion』というアルバムでした。再登場という事実に驚きつつ、ジャケットを見てそのラインアップにさらに驚いた次第。

上記Apple Musicのほか、Amazonでも聴取可能(ジャケットも大きく掲載)。リチャード・スモールウッドやジェニファー・ホリデイ(舞台版『ドリームガールズ』で話題になり、映画版で同役を演じたジェニファー・ハドソンと共演した方。共演の迫力たるや!)という現役の方のほか、ウォルター・ホーキンスやアルバーティナ・ウォーカー、マイティ・クラウズ・オブ・ジョイのジョー・リゴンといった亡くなられた方も登場。特にジョー・リゴンは先月亡くなったばかり…ゆえにこのアルバムが追悼による購入で再浮上したのかもしれませんが、ゴスペル界の重鎮が一堂に会するのは凄すぎます。

さらに下記動画を見るとビリー・プレストン(!)なども登場するのですから驚きは増すばかり。昨年11月に発売されたこのアルバム、同時発売でDVDもリリースされています。

バレット・シスターズの歌う「Jesus Loves Me」は昔から歌い紡がれてきた楽曲。映画『ボディガード』のサウンドトラックでホイットニー・ヒューストンが歌っている…と聞いてピンと来た方もいらっしゃることでしょう。それら昔からの楽曲、いわゆるトラディショナルがメインだからでしょうか、それともライブアクトが観客席にいるからでしょうか(もしかしたら観客全員が著名な歌手なのかもしれませんが)、会場の盛り上がりや一体感は凄まじいものがあり、それこそゴスペルなんだよなあ!と感じずにはいられません。この観客の中に入って、福音の波にたゆたっていたいなあと。

 

米の音楽レーベル、キャピトルではこの作品(リンク先はDVD)の歌手名クレジットが”Bill & Gloria Gaither & Their Homecoming Friends”となっています。Homecomingとは同窓会の意味であり、歌手/プロデューサーのビル・ゲイザーと妻グロリアが往年のゴスペル歌手を集め1991年から世界中で行った公演が”Gaither Homecoming”だそう。ビル・ゲイザーおよびツアーについては下記サイトに詳しく紹介されています(勝手ながら取り上げさせていただきました。問題があれば削除させていただきます)。

今回取り上げた『Gospel Pioneer Reunion』は1994年に収録された模様。おそらくはツアーで高まった結束ゆえに生まれた作品だと言えるでしょう。昔からのゴスペルファンにとっては貴重な映像ですし、出演者が皆活き活き輝いているのは素敵なこと。そしてなにより曲に圧倒され心が揺り動かされまくり…。これは是非、ゴスペルのみならず歌を愛するすべての方に知っていただきたい作品だと断言します。