年末年始の関係で、通常水曜日のところ昨日になって最新チャートの詳報がアップされたビルボード・ジャパン。星野源「恋」があまりにも強い状態が続いていましたが、さらに勢力を強めていますね。
この「恋」をはじめとする『NHK紅白歌合戦』披露曲が伸びたり(特にX「紅」の20位には驚きました)、ベストアルバムが登場2週目にしてミリオン目前となったSMAPの楽曲が躍進する中、昨年クリスマス(日本時間12月26日)に訃報が伝えられたジョージ・マイケルについては4曲がチャートインを果たしました。
・31位 (ワム! feat. )ジョージ・マイケル「Careless Whisper」(前週圏外)
・36位 ワム!「Last Christmas」(前週23位)
・48位 ジョージ・マイケル「Faith」(前週圏外)
・68位 ワム!「Freedom」(前週圏外)
同日付米ビルボードシングルチャートはこちら。昨日のブログでは米ビルボードチャートを解説しましたが、面白いのは米チャートに再浮上しなかった「Freedom」(1984)が日本のチャートには登場しているということ。この曲を聴くと、”あれ?テレビで使われてたような…”と思う人が多いかもしれませんね。
一方でイギリスのシングルチャートに目を向けると、ワム!「Last Christmas」(7位)、「Careless Whisper」(44位)、「Faith」(64位)の他、エルトン・ジョンとの「Don't Let The Sun Go Down On Me」が91位にランクイン。イギリスを代表する才能同士の共演を聴きたいということでしょうか。
こうしてジョージ・マイケルの死を悼む人の多さをチャートを通して感じ、あらためて彼の偉大さを実感した次第です。と同時に、日本のビルボードチャートでもこういう追悼の思い、または『紅白』を観た人の”もっと音楽に接したい”という衝動などがより強く反映されているのが目で見え、非常に面白いと思うのです。ビルボードジャパンのチャートは時代の鑑と言っても過言ではありません。