イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

”スローダウン”な音楽集

向井太一「SLOW DOWN」が心地よいのです。

今月リリースされたメジャーからの初EP、『24』収録曲(前月にはタワーレコード限定でシングル化)。乾いた(でも表現力豊かな)声と、ストリングスおよびピアノの芳醇な音が不思議なバランスを保ち、深い奥行きを創り出すことに成功しているよう。私的上半期邦楽ベストに彼の「Wonderland」を取り上げたのですが(2016年上半期 私的邦楽ベストを選んでみました(6月29日付)より)、今期も素晴らしい作品を放ってくださったことが嬉しい限り。

 

 

さて、"スローダウン"と銘打った作品を思い出してみたのですが、実はどれも名作ではないかと思うのです。該当曲を羅列してみますのでよろしければ聴き入ってみてください。

真っ先に思い出したのはボビー・ヴァレンティノ(ボビー・V)の「Slow Down」。プロデューサーチーム、ティム&ボブによるオリエンタルで麗しいR&Bクラシック。

Bobby Valentino「Slow Down」(from『Bobby Valentino』(2005))

 

今月アルバム『Here』をリリースしたばかりのアリシア・キーズはセカンドアルバムにて。こういうちょっと重めな空気漂う、且つピアノが印象的な楽曲は初期の彼女の真骨頂。

Alicia Keys「Slow Down」(from『The Diary Of Alicia Keys』(2003))

 

さらに遡って、"クイーンオブR&B"ことメアリー姐御。ファーストアルバム収録で非シングル化ながら、2000年リリースのバラード集に収録され、とりわけ好きになった逸品。

Mary J. Blige「Slow Down」(from 『What's The 411?』(1992))

 

先ごろ亡くなったシャロン・ジョーンズが率いたバンドの作品。グラミー賞初ノミネートとなったアルバムに収録されたこちらは、シャウト抜きでも彼女の実力が抜きん出ていることを証明。

・Sharon Jones & The Dap-Kings「Slow Down, Love」(from『Give The People What They Want』(2014))

 

セレーナ・ゴメスは"スローダウン"という言葉からは想像出来ないアップナンバーに仕立てていますが、サビ入り口で急にリズムが2分の1になるように聴こえる音数の減少がスローダウン効果を打ち立てることに成功。巧いですね。

・Selena Gomez「Slow Down」(from『For You』(2014))

セレーナは夏から病気のため休業していましたが、先日開催されたアメリカン・ミュージック・アワードで復帰。そのスピーチに多くの方が心を動かされたそう。病気に負けず良質な作品を放ち続けて欲しいと願います。詳細は下記に。

 

最後はCOLDFEET。名作の誉れ高き『BODYPOP』の折り返しに挟まれたこの曲の格好良さたるや。Lori Fineさんのクールながら熱く突き進むボーカルが見事。最近彼女が表舞台に登場していない(ようにみえる)のは気のせいでしょうか。COLDFEETとしてのリリースも途絶えているのが残念でなりません。動画が見つからないのでこちらで。

COLDFEET「Slow Down Say It Again」(from『BODYPOP』(2005))

Bodypop

Bodypop

  • COLDFEET
  • エレクトロニック
  • ¥1650

 

 

今日は祝日...じっくり腰を据えてゆっくり音楽に耳を傾けるのは如何でしょう。