イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり) 米シングルチャート、「Closer」が遂に10週1位を達成

ビルボードシングルチャートを定点観測。日本時間の火曜早朝に発表された、11月5日付最新チャート。ザ・チェインスモーカーズ feat. ホールジー「Closer」が遂に連続首位記録を二桁に伸ばし、またマルーン5とケンドリック・ラマーによる「Don't Wanna Know」が9位にジャンプアップしました。最新チャートについての詳細は下記をご参照ください(トップ10カウントダウン動画もあります)。

 

「Closer」は、ドレイク feat. ウィズキッド&カイラ「One Dance」と同じく、今年最長となる10週目の1位を獲得。しかも全指標(デジタルダウンロード、ストリーミングおよびラジオエアプレイ。さらにストリーミングのうち、定額制音楽配信サービス (サブスクリプションサービス)に基づくオンデマンドソングスストリーミングチャートも含む)を4週連続で完全制覇しています。ラジオエアプレイ以外の指標は少しずつ落ちてはいるものの、ラジオエアプレイは前週比2%上昇していることから、「Closer」はまだまだピークを過ぎたわけではなさそう。ちなみに現地時間で10月24日、ようやくこの曲のミュージックビデオが公開されましたが、日本時間の25日7時の段階で視聴回数は70万強というのは少なすぎではないかと。ビデオ公開でストリーミング指標が回復する可能性はどうやら高くないかもですね。 

ビルボードシングルチャートにおいて10週以上の首位獲得曲は、「Closer」が33曲目。1位を獲得した曲は1,057曲あるため、かなり狭き門(わずか3%)といえますが、「Closer」はその狭き門に見事突入成功。今後どこまで数字を上げていくのか注目です。

 

ちなみに、「Closer」のライバルになるのでは?と個人的に注目していたブルーノ・マーズ「24K Magic」ですが、1ランクダウンとなってしまいました。『サタデー・ナイト・ライブ』に出演したことで各指標に反映されるかと思いきや、デジタルダウンロードは3割以上、ストリーミングも1割強減少。しかしラジオエアプレイは3割増により同部門でトップ10入りを果たしました。2010年にデビューしたブルーノにとってラジオエアプレイ部門では13曲目のトップ10入りとなり、2010年代という括りでみると、リアーナ(17曲)、ドレイク(15曲)に次ぐ3位の記録となります。

 

ポケモンGO』的被り物が話題のマルーン5 feat. ケンドリック・ラマー「Don't Wanna Know」が9位に上昇してきました。

ミュージックビデオはケンドリック・ラマー"抜き"のバージョンなのでご注意を。

10月12日にリリースされたこの曲、前週のチャートではデジタルダウンロードおよびストリーミングが2日分、ラジオエアプレイが5日分しか反映されませんでしたが(それでも56位に初登場)、1週間丸々の数値が反映された最新チャートではデジタルダウンロード2位、ストリーミング16位、ラジオエアプレイ27位に上昇しています。

 

この「Don't Wanna Know」で3曲目となるトップ10入りを果たしたラッパーのケンドリック・ラマーですが、シーアに客演した「The Greatest」(最高24位)が、今年はじめにリリースされた『This Is Acting』のデラックス版に収録され、デラックス版は先週発売となりました。デラックス版の内容はbmrに詳しく掲載されています。

自分の記憶が正しければ、「The Greatest」は今年末もしくは来年早々にリリースされるニューアルバムからの先行曲と伺っていたのですが。こういう"後出し"、つまり元々のアルバムを買った人に買い直しさせかねない行為はどうも好きになれない…というのが正直なところです。

 

 

※ 追記 (10月25日8時50分)

10週1位という大記録を打ち立てたザ・チェインスモーカーズのTwitterでの名前が...。

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ここまで"PPAP"が影響しているとは。ただただ驚きです。