ゴスペラーズが今月リリースしたシングル、「GOSWING」が80年代後半に一世を風靡したニュージャックスウィングを完璧と言っていいほどに踏襲していて驚きました。
音楽ライターのJAMさんもこの曲を賞賛しています。
モロではないですか! しかもテディ・ライリー路線の本流。#New Jack Swing #The Gospellers https://t.co/3YFImQMY1O
— Hideo JAM Hosoda (@hyperjam) 2016年7月12日
実はここ最近、ニュージャックスウィングな邦楽がリリースされていて、それもエンタテインメントに長けた方々が出しているのが面白い動きだと思っています。
たとえばw-inds.が5月にリリースした「Boom Word Up」はリズムがそこまで跳ねるわけではないもののニュージャックスウィング調。
昨年はあの田原俊彦さんが「BACK TO THE 90'S」でニュージャックスウィングに”回帰”していました。
ニュージャックスウィング全盛期の作品群やその流れをくんだ新旧邦楽については下記まとめを見ると解りやすいかもしれません。
そんな中で、最近リリースされたニュージャックスウィング的邦楽がもうひとつ。とはいっても今月リリースされたベスト盤に収録された過去の作品ですが。それがDREAMS COME TRUE「flowers」。下記で”裏ベスト”の試聴および購入が可能です。
裏ベストのダイジェストはこちら。
アルバム『monkey girl odyssey』(2001)に収録されたこの曲、跳ねるビートがニュージャックスウィング(もしくはメアリー・J・ブライジ「Real Love」的)な要素があり、力強い吉田美和さんのヴォーカルと相俟って実に格好良いのです。
この曲が収められた裏ベストのディスク3、MASA DISCの選曲基準は”ファンク”。
―中村 「僕の選曲はファンクですね。『やっぱりファンクっていいだろう!』って言う、今の時代のファンクを聴いてる人にとっても、たぶん発見があると思うんです。そこから先祖返りしてもらってもいいしね」
(記事より一部引用)
冒頭から、「LOVETIDE」「SWEET REVENGE」「IT'S SO DELICIOUS」と畳み掛け、「flowers」、そして個人的にドリカムで一番好きな「嵐が来る」が収められたディスク3はまさに、ブラックミュージックを咀嚼し踏襲した”黒いドリカム”全開で、このディスクだけのために裏ベストを購入しても申し分ない、と感じています。たしかに、これらの曲を聴いて源流を辿ってみる方法はアリ、ですね。
昨年リリースし大ヒットを記録した(表の)ベスト盤に比べて、裏ベストは初週10万枚超えのセールスを記録しながらもその売上は3分の1に留まっており、黒いドリカム好きとしてはもっと多くの人に手にとってもらいたい!と感じずにはいられません。
ちなみにディスク2、MIWA DISCに収録された「ANOTHER JUNK IN MY TRUNK」の黒さもまた絶品です。