相次いで発生した、白人警察官による黒人殺害事件。アメリカ内部の”警官による差別感情の社会的正義へのすり替え”と”銃規制が出来ない実態”を浮き彫りにし、胸が痛むばかりです。
6日に発生したカスティールさん殺害については、殺害された事実を伝えんとする恋人撮影による動画がSNSを介して伝わり、全世界がそのむごさを共有しています。日本のメディアでもその映像が流れているようで(検索したところ遺体の映像が。自分は血などへの耐性がないため直視出来ませんでした...)、あまりにもショックでなりません。
(ちなみに、個人的には最近、ニュース等でもテロの爆発や自然災害による家屋倒壊など、その”ショッキングな瞬間”を大々的に、何度も流す傾向に辟易しています。そういう映像がきっかけでトラウマ等を思い出してしまう人もいれば自分のように過激な映像に耐性のない者もいるわけで、それがSNSを介してならまだしも、特にテレビメディアが何度も取り上げるのはあたかも視聴率欲しさ?などと思ってしまいます。こちらが情報の取捨選択を出来ないテレビメディアにおける”ショッキングな瞬間”映像の取り上げには疑問を感じざるを得ません。)
外国では政治的・社会的な事象に対して有名人がきちんと声をあげています。その一例としてビヨンセとソランジュのノウルズ姉妹がSNSを介してメッセージを発信。
ソランジュは、スティーヴィー・ワンダーがシリータに提供した「Black Maybe」をカバー。
出典は下記より。
姉ビヨンセは、同じくインスタグラムにメッセージを。
”我々には、怒りや失望を行動に変える力がある”という言葉を、シンプルながら力強い文字(のみ)で掲載。そこには目には目をというような復讐心を煽る要素は無く、自らの手で社会を良くしていこうとする意志、団結を訴える心が示されています。出典は下記に。
他にも様々な有名人が呼びかけを行っていますし今後ますます拡大していくことでしょう。これは日本ではなかなかみられないことであり、その点においてアメリカが非常に羨ましく思います。無実の黒人の命がこれ以上奪われることのないよう願うばかりです。
そのためには冒頭で触れた、”差別感情の社会的正義へのすり替え”と”銃規制が出来ない実態”の解消が必要でしょう。ただ、今度の大統領選挙における共和党候補トランプ氏は差別感情を平然と示し続けて煽り(無論それに乗っかる一部市井もまた大問題ですが)、また共和党自体が党をバックアップする全米ライフル協会の影響で銃規制に反対し続けている実態を勘案するに、自分が懸念するふたつの問題は共和党が現勢力を維持する限り解消されないのかもしれず、仮にトランプ氏が大統領になったならば大変な事態になることは想像に難くありません。はっきりいってトランプ氏および共和党には退場していただきたいというのが自分の本心です。