イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

最高のEGO-WRAPPIN'ライヴと、ある観客への苦言

一昨日はEGO-WRAPPIN'@青森Quarter。

https://www.instagram.com/p/BF6SvDsPkBj/

ラジオ仲間に誘ってもらったEGO-WRAPPIN'ライブがとにかく最高すぎた!演奏歌声選曲とその流れにカバーありで2時間フルスロットルでした‼︎

と投稿時にコメント。興奮さめやらぬ中書いたのですが、ベスト盤を中心とした選曲のみならず、地元青森を代表する曲のカバー、中納良恵さんが出演したドラマのあの曲も飛び出し、実に楽しい2時間でした。バンドの玉手箱感(クラリネットもフルートもウッドベースアコーディオンも登場。7人編成なのにその一体感もあってビッグバンドに見える(聴こえる)瞬間も多々ありました)、そしてなにより中納さんの歌の上手さ、味わい深さにとにかく魅せされ、中でも終盤怒涛の4連発(ツアーは続くのでネタバレせぬよう曲名は控えます)ではとめどない音の洪水に溺れました。それにしても小柄な中野さんから発せられるあのパワーは一体! もみくちゃにされながらも歌声の芯がブレないのはただただ見事。今度は"入隊"して前列で観たいと強く思っています。そういえばライヴ前日に中野さんたちが我が地元の温泉に行っていたとMCで話しており、実に嬉しかったですね。

 

 

 

さて...ここからはとある観客への苦言になります。

今回のライヴ、自分たちは一度売り切れたものの再度販売された分を購入したため、整理番号350番台となり、客席後方のドリンクカウンターそばで観たのですが、私たちの1mくらい後ろにいた集団がとにかくうるさかったのです。途中のMC(バンドメンバー7名が全員前に集まっての緩いMC。その緩さもEGO-WRAPPIN'の魅力なんだろうなと実感しましたし、MC後には7人が前に集まったままあのドラマ曲...という流れでした)が聞こえなくなるくらいの声でずっとおしゃべりを続けていて心底不快でした。"ドントウォーリー?"とか"ビーハッピー!"などの集団の言葉がMCを邪魔しており、その通りの良い声の持ち主を見てみると...そこにいたのは地元放送局のアナウンサー陣でした。敢えて局名は記しませんが、その顔そして声でどの局のアナウンサー陣か、周囲にいた人なら間違いなく判ったはずです。

MCの邪魔をしたそのおしゃべりもさることながら、もっと問題だと思ったのは、彼女たちに局の看板であるという意識がなかったことではないかと。情報番組等に出演することにより、広く県民に"この局といえばこの人"というイメージを持たれているだろうにもかかわらず、その方々が平気でライヴの邪魔をしているのをみるとその人自身のみならず局そのもののイメージすら悪化すると思うのです。たとえばトラックなどの社用車がそのドライバーの悪しきドライブマナーにより危険運転を行っていた際、その車に記載された社名を見た人がその会社に対して悪しきイメージを抱くのと同じように、たとえアナウンサーの顔に局名が物理的に記載されていなくとも周囲の人はそのマナーの悪いアナウンサーを介して局に、そしてメディアそのものに対するイメージを悪化させるのではないかと。ゆえに、彼女たちにその意識がないのは致命的だと思うのです。おしゃべりは局内で、もしくはカラオケルームなどを貸りてそこで話してくれと強く言いたかったですね。また、おそらくは彼女たちが関係者扱いで無料にて入場しているだろうことにも腹立たしさを覚えた次第。ライヴが最終的にソールドアウトだったことを考えれば、"もし興味ないならそのチケットを、行きたくても買えなかったファンに譲ってやって"と心から思ってしまいました。一緒に行ったラジオ仲間は、MCが邪魔されるタイミングで何度も後ろを振り返っておりアナウンサー陣のうるささを問題視していたようですし、何より自分は我慢がならず、あと少しで怒るところでした(無論その場の空気が凍りかねないことを考え、怒るまでには至りませんでしたが、そう思うくらいその集団は無神経でした)。無論EGO-WRAPPIN'の音楽力は素晴らしく、MC後のカバー曲が終わる頃にはその集団も魅了されたのか、黙るようにはなったのですが。ちなみにその集団のひとりの身内が音楽関係者なんですよね。よくその身内と帯同してライヴ会場に行くという発言を何度も耳にしたことがあるのですが、ならばライヴ最中の観客の無用なおしゃべりが周囲の邪魔になることはよく解っているでしょうに...と考えると、その自分勝手さがただただ残念でなりません。しばらくその局の番組は見聞きしないように決めたのと同時に、メディア関係者の無料招待はそのメディア側の人間をつけ上がらせない可能性があることを考えると、その慣例はやめたらどうかと強く思っています。

 

こういう一部マナーの悪い観客の姿勢が、素晴らしいライヴの余韻を凌駕してしまうのは本当に悔しいですね。自分がマイナス面ばかりを意識してしまっていると言われればそれまでですが、しかしさすがに今回の問題は看過出来ません。メディアの方々には省みて欲しいと強く思います。