【人間交差点フェス】の感想も書けないまま、バタバタの状態が続いております。今日のラジオの音源仕込みが思ったよりはるかにかかってしまい、昨日の休みはほぼ自宅作業に。
そんな中で、今期最もハマっているドラマ、『トットてれび』(NHK総合 毎週土曜20時15分)はきちんとチェックさせていただきました。満島ひかりさんと、”Folder”時代を共に歩んだ三浦大知さんとの共演は本当に嬉しかったですね。
満島ひかりドラマに三浦大知出演。16年ぶり共演に「大知が同じステージにいてくれる安心感の中で、ただただ楽しむことができました」 https://t.co/h4UiVDUSX1 #三浦大知 #満島ひかり #NHK #トットてれび pic.twitter.com/YyfUNH11xT
— BARKS編集部 (@barks_news) 2016年5月20日
三浦大知さんはメディア、特に音楽番組への出演が大人の事情で制約されていたといっても過言ではなく(音楽番組側の大人の事情といいながら、実態は権力や圧力という力にひれ伏しただけの、実に子供じみた理由ですが)、【人間交差点フェス】で宇多丸さんが、”(先月になってようやく『Mステ』初出演というタイミングって)遅っせえよ!”と言っていたことに激しく納得しましたし、同意見の方も多いことでしょう。実力申し分ない彼を、女優として大成した満島さんが相手役として指名、それも世界のエンターテイナーであるチャップリン役に起用したのですから、三浦さんは今回の『トットてれび』出演により、『Mステ』の衝撃と併せて、その名が市井に一気に認知されたと言っていいでしょう。今後の活躍がますます楽しみになりました。
さて、黒柳さんとチャップリンさん、二人は実際にお会いしたことがあるそうです。
徹子さんがニューヨークに渡ったのは1971年のことですが、翌1972年は、チャップリンがアカデミー名誉賞受賞のため、20年ぶりにアメリカを訪れた年でした。チャップリンは、63歳だった1952年に法務長官から国外追放命令を受け、スイスに移住していたのです。
そこでNHKは、すぐさまニューヨーク在住の徹子さんに連絡を取り、20年ぶりに公の場に姿を現すチャップリンの様子を日本へ伝えてほしいと依頼。お役目を果たすべく、いつものように着物着用で会場へと向かった徹子さん。
しかし、いざチャップリンを発見したものの、目の前にはがっちりと手をつないだガードマンたちの姿が。
しかし徹子さんはそんなものにはお構いなしに、「もしもし、私、チャップリンにお会いして日本のみなさんに感想を伝えたいんですけど」と直談判したところ、美しい着物を纏っていたため、“彼女は特別な人に違いない!”と思ったガードマンがすんなり道を通してくれたんだそうです。
もちろん、徹子さんは無事に大役を果たし、チャップリンから「日本のみなさんにぜひともよろしく伝えてくれ」とのメッセージを仰せつかることになるのですが、このエピソードから、海外の人にとっても着物は特別な存在であることが分かります。
・黒柳徹子伝説!―がっちりガードされているチャップリンと面会できた理由|「マイナビウーマン」(2014年11月27日付)より
対面時、チャップリンさんの年齢は徹子さんの倍以上もあったため、『トットてれび』 のように歌い踊ることは出来なかったのですが(無論、ドラマはエンタテインメント性を高める意味で「New York, New York」を用いていますよね)、お会いしていたのは事実なんですね。
ちなみに、チャップリンさんに対する国外追放命令とは、いわゆる”赤狩り”のこと(赤狩りについてはコトバンク等を参照してください)。ドラマの中では、”20年ぶりにニューヨークに帰っていらしたんですって”という状況説明台詞での対処のみですが(ドラマの尺の短さの上でも、またドラマのエンタテインメント性の高さと合致しない点からも、赤狩りを説明することは出来なかったでしょう)、その帰ってきた理由が気になった方はこの赤狩りを調べ、その闇に触れることで、平和などについて考えることをお勧めしますし、自分もそうしようと思います。もしかしたら、黒柳さんが長年続けている社会貢献活動や平和を願う呼びかけのきっかけのひとつがこのチャップリンさんとの対面にあったのでは?と思うのですが、いかがでしょうか。