『J-WAVE TOKIO HOT 100』(J-WAVE 毎週日曜13時)、昨日5月1日付最新チャートでは配信限定シングルである宇多田ヒカル「花束を君に」が制覇。他方、同時リリースされた「真夏の通り雨」が未チャートインのままなのが気になります。両曲は別々のシングルとして発売されており、片方だけ出さないというのは問題だと思うのですが如何でしょう。
一方、先月亡くなったプリンスの曲、「Baltimore」が40位に再浮上。客演讃歌したエリン・アレン・ケインのYouTubeアカウントにてミュージックビデオが公開されています。
同曲が提起した社会問題については、音楽ジャーナリストでラジオDJの高橋芳朗氏が解説していますのでそちらを是非。
この中で高橋氏は、同じく今年亡くなったデヴィッド・ボウイとの共通点についても取り上げています。「Baltimore」が収録されたアルバム『HITNRUN Phase Two』は昨年配信で先行発売されていたものが先月下旬になってフィジカル(CD)化。死去直後に(配信に遅れること半年とはいえど)新譜が発売という形も、デヴィッド・ボウイと似ていると思ってしまいます。CDセールスポイントは翌週以降のチャートに反映されるため、「Baltimore」の次週以降の動向に注目です。
プリンスの、チャート上での凄まじい勢いについては現地アメリカでも。こちらは日本時間の今朝の記事。
最新5月14日付チャートではビヨンセのニューアルバム『Lemonade』が合計653,000ユニット(ストリーミング等の合計ポイントであり、純粋なセールスでは485,000枚)を記録し、ソロでのすべてのオリジナルアルバムが初登場1位となる快挙を達成しました。そのビヨンセに阻まれたもののプリンスもまた凄く、トップ10内に5作品が登場。
2位『The Very Best of Prince』(前週1位)
391,000ユニット(216,000枚)
3位『Purple Rain (Soundtrack)』(前週2位)
150,000ユニット(133,000枚)
4位『The Hits/The B-Sides』(前週6位)
106,000ユニット(56,000枚)
6位『Ultimate』(前週61位)
40,000ユニット(37,000枚)
7位『1999』(前週31位)
36,000ユニット(33,000枚)
・上記米ビルボードの記事より
上位2作品は前週から順位を落としたもののユニットは1割以上増加、そして他3作品は少なくとも3割以上、『Ultimate』に至っては3倍強の増加となり、そして3作品いずれも過去最高位を更新したのです。ベスト3作品のみならずオリジナルアルバム(サントラもありますが)も増加というのは良い流れだと思います。
日本時間の明日早朝には米ビルボードシングルチャートの速報が発表されます。プリンス、シングルでもトップ10内にチャートインするのではないか…以前予想していたことが当たるのではないかという気がしますね。