『J-WAVE TOKIO HOT 100』(J-WAVE 毎週日曜13時)、昨日発表された最新チャート(3月20日付)で93位に初登場を果たしたのが中塚武「JAPANESE BOY」。前作『Lyrics』以来3年ぶりのリリースとなるオリジナルアルバム、『EYE』(先週発売)の冒頭を飾るジャズナンバーで、クリス・ペプラーさん曰く”キレッキレ”な演奏が楽しめる素晴らしい仕上がりに。
演奏陣の素晴らしさもさることながら注目すべきは歌詞。『「Lyrics」を作ったあとの段階で「これからはひらがなだな」というイメージが自分の中にありましたね。大和言葉で、さらに意味のない方向に』(中塚武「EYE」インタビュー (2/3) - 音楽ナタリー Power Pushより)というアプローチの結果、神社で神主が唱える祝詞(のりと)にたどり着き、採用。何を言っているのか、そしてそこに何の意味があるのかはほとんど解らないものの、中塚さん曰く『聴くたびに清められます(笑)』(音楽ナタリーより)という感覚は解る気がします。この祝詞ゆえか、音がキレッキレで強いながらも曲を受け止めた時に心地良く昇華されていく気がするんですよね。
自分の中で、中塚武さんといえば資生堂のCMソングや、星屑スキャットにおけるソウルミュージック的歌謡曲作りのイメージが強いのですが、ジャズもお手の物となればもはや怖いものなしなのではないかと。それだけ「JAPANESE BOY」のインパクトは強烈ですね。