イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

バーディーがもたらす光

産休中の山田玲奈さんに代わりマンスリーナビゲーターを秀島史香さんが務める今月の『RADIO DONUTS』(J-WAVE 毎週土曜8時)。秀島さんの熟れ具合にベテランの妙味を感じながら聴いていたのですが、それ以上に印象的だったのが、昨日の番組ラストに流れたこの曲。一発で心を射抜かれました。

 

Birdy「Keeping Your Head Up」(2016)

ダンサブル且つドラマティックなサウンド(米国的というより欧州的な感じが)、そして聴き手を前向きにさせてくれる、”私が支える”的ナンバー。この曲の歌詞や和訳等は下記リンク先に詳しく記されています。

【Birdy】【歌詞】【和訳】【Beautiful Lies】Keeping Your Head Up

3月25日に発売予定のニューアルバム『Beautiful Lies』からの先行シングルとなったこの曲について、彼女は以下のようにコメント。

I hope the song is inspiring, it’s meant to feel powerful and uplifting. It’s about finding a light in the dark, having the strength to hold on to it and overcome the times when we feel completely lost.

(世界の中で自分が全く失くなってしまったように感じる時は一度ならずあるけれど、そんなとき暗闇の中で光を見つけること、その光にしがみつく強さを持ち乗り越えていくことについて書いています。パワフルでアップリフティングなものにしました。この曲があなたの心に響くもので、鼓舞するものがあったらと思っています。)

BIRDY RELEASES HER BRILLIANTLY ASSERTIVE NEW SINGLE 'KEEPING YOUR HEAD UP' | Warner Music Canadaより引用

 (訳は【Birdy】【歌詞】【和訳】【Beautiful Lies】Keeping Your Head Upより)

 

 

自分の精神的脆さを表出するのも何なのですが、少数派ではないかと惑う自分への処方箋(1月23日付)を書いた以降も更に、エントリー時に綴った思いが増すばかりでした。誰もが他者の悪口で楽しんでいるのでは?いやそうに違いない…と、他者の中に宿る邪悪な心を必要以上に見出しては不信感を強めるばかりでした。そうして生まれる混乱や脆さを隠すべく取り繕おうとしても不器用過ぎてそれが出来ず、悪口を耳にすると表情が強張り、相手を強く叱責したことも。自分の意見と同調する人が周囲にはいないと思い込み、終いには自分の存在そのものを考え詰めるところまで来ていたのですが…そんなときにこの曲に触れ、ほんの少しですが気付きを得た気がします。「Keepin~」においてバーディーに勇気付けられる人と自分とでは状況が異なるかもしれませんが。自分における”光”は、他者を”信じること”なのかもしれません。

 

 

音楽との偶然な出会いも、自分に”気付き”をもたらしてくれたという意味では、その出会いは必然だったのでしょう。そのことに感謝しながら、バーディーの曲に聴き浸ろうと思います。