イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

アデル、アメリカでアルバム売上の新記録達成

全米新記録。

アデルが11月20日にリリースした3枚目のアルバム、『25』のアメリカでの初週売上が338万枚(CDおよびダウンロード)に達した、とのことです。

イン・シンクが15年前に記録した『No Strings Attached』の242万枚を100万枚近く上回るというとんでもない記録。ストリーミング配信が行われていないため売上が上がったという見方もあるかもしれませんが(もし行われていれば、ビルボードの総合アルバムチャートにおいてストリーミング部門も加点されます)、前作『21』の商業的および賞レースでの大成功を踏まえるに、アデルへの期待が高かったことは間違いないでしょうし、『25』発売に至るまでのプロモーション(シングル「Hello」の大ヒットも含む)も功を奏したのかもしれません(アデルの可愛らしい一面に触れる(11月26日付)でも触れています)。

 

※ 追記(12/2)

今回の記録についてbmrが詳細を掲載しています。

『25』はこの実売セールスに、トラック単体のデジタル・セールスや、“Hello”のストリーミング回数のポイントを足した総合でおよそ348万枚相当を記録。

アデル『25』が米初週セールス338万枚の記録的大ヒットで全米チャート初登場1位に、前作もトップ10に再浮上 | bmr(11月30日付)より

ストリーミング部門もチャートに反映されていました。訂正いたします。

(以上、追記終わり)

 

 

テレビでのプロモーションでいえば、『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』で披露した、アビエント感漂う「Water Under the Bridge」や、

朝の番組『Today』での、マライア・キャリーの全米ナンバーワンヒット「My All」を髣髴とさせるような「Million Years Ago」も披露されています。

 

また、『Saturday Night Live』で披露した「When We Were Young」はアデルのYouTube公式アカウントにて配信。

荘厳な(そして果てしない悲しみを帯びたような)コーラスは教会を想起させますが、その"教会"スタジオで収録した同曲も公式アカウントに登場。この曲は自分の周囲でも評判が高く、もしかしたら次のシングルに切ってくるかもしれません。

 

ちなみに「Hello」そして「When We Were Young」については音楽ジャーナリストの高橋芳朗氏が、自身が担当するラジオ番組『ザ・トップ5』(TBSラジオ)の中で解説しています。

"らめーっ!"って表現には思わず笑っちゃいましたが、それだけ歌に引き込まれてしまうという何よりの証拠なのかもしれませんね。

 

 

個人的な注目は、このアルバム『25』から果たして何曲が、全米シングルチャートのトップ100内にランクインするか、ということ。11曲全てがランクインするかもしれませんし、輸入限定盤および国内盤のみに収録されたボーナストラック3曲がランクインということも、もしかしたらあり得るかもしれません。