今秋以降、『テレフォン人生相談』(ニッポン放送 月-金曜11時 および全国ネット)に柴田理恵さんがパーソナリティとして登場しています。初登板は10月5日でした。
【このあと午前11時~】ニッポン放送『テレフォン人生相談』 #teljin パーソナリティは今日が初登場、女優の柴田理恵さん。回答者は作家で翻訳家の三石由起子さんです。 #radiko からPC&スマホでも聴けます。 #jolf
— ニッポン放送 広報室 (@1242_PR) 2015, 10月 5
柴田理恵さんといえば、テレビでのいわば世話焼きおばさんキャラ(女性に”おばさん”というのは申し訳ないのですが)で親しまれている方。しかしながらその”世話焼き”の印象が強いゆえに、相談者に対し”あーたねえ、それがよくないよ!”とでも言いそうな気が…と勝手ながら懸念していたのです。それこそ、柴田さんも出演していた『快傑熟女!心配ご無用』(TBSテレビ 1997-2000)のテンションでやって来られたらどうしよう…と思いながら昨日放送分(非公式のためリンクのみで失礼します)をチェックしたところ、その心配は杞憂でした。
私見ながら、昨日放送分は相談者そのものに問題があるだろうと思っていたのですが(一銭も金は弟に渡したくないし自分は面倒見たくない、母や妹が困っているというが彼女たちときちんと話し合っているのかが見えてこない、そしてそもそも弟がなぜ統合失調症になったのかを省みる肝内等の身勝手さが相談者から感じられました)、相談者のそういった印象には触れずにまずは相談者の内容を伺い質問内容を整理、次に専門家(坂井眞弁護士)に助言を請うまでの流れにおいて、”世話焼き”キャラは出てこず、声もワントーン低いことで、テレビで見るときよりも穏やかで、客観視できている印象がありました。坂井氏が専門的な助言を行った後、最後に柴田さんが”家族と話し合いを設けたら?”と話していたのですが、その声には幾分情が込められており、先程まで冷静に聞いていたときとギャップがあり、メリハリが効いていて、より印象に残る助言というか”気付き”になったのではないかと実感しています。ベラベラと喋らないことで相手に自発的に考える時間を与える姿勢は好いなと。他の回をまだきちんと聞いていないためこの一回分で判断するのは早いかもしれませんが、パーソナリティとして適任ではないかと感じています。
ちなみに、Wikipediaを見ると、4ヶ月ほど前に勝野洋さんが降板していたとのこと。弊ブログで以前勝野さんの印象について厳しい物言いをしたので(『テレフォン人生相談』 ドリアン助川氏の新加入が非常にしっくり来た(3月13日付))、この流れは許容出来なくはないのですが、それでも加藤諦三・今井通子両氏の年齢を踏まえればパーソナリティをもう一人増やしても好いのではと考えます(人材を増やしたほうが好い理由についても3月13日に記載しました)。とはいえ伝統と人気を兼ね備えた番組ゆえ、より多くの方が認めるパーソナリティ選びは慎重を期す必要があるでしょう。