イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

SCOOBIE DOが完全に自分たちのものにした「RIDE ON TIME」

昨日は岩手県盛岡市【いしがきミュージックフェスティバル】が開催。盛岡城跡公園を中心に全10会場がすべて無料で楽しめるフェスとあって、多くの若い方や親子連れなどで賑わっていました。最大会場(ISHIGAKI STAGE)でのMAN WITH A MISSION登場時には入場規制がかかったと聞きます。そんな中、自分は夕方にAZUMAYA STAGEに登場するSCOOBIE DOを目当てに行ったのですが、およそ30分間、完全なる"ダンスホールいしがき"と化していました。自分も嫌なこと忘れて踊りまくりました。ISHIGAKIとAZUMAYAは同じ敷地内にあり交互にステージが行われる(一方で行われているときはもう一方は準備)という進行となっているのですが、ISHIGAKIでのKen Yokoyamaのステージ終了直後、"音合わせ"と称してSCOOBIE DOが披露してくれたのが、山下達郎RIDE ON TIME」のカバー。

メジャーデビューEP『GET UP』(2002)収録のこの曲、7月に観に行った夏びらきMUSIC FESTIVALでも同様に音合わせとして披露していたのですが、この曲の効果は絶大でしたね。曲の認知度の高さもさることながらオリジナルのBPMをより早めてグルーヴィーさを増していることで、仮にSCOOBIE DOを知らなくとも"横の会場楽しそう"とISHIGAKIの観客を引き寄せる効果をもたらし、ステージ前方から後ろを振り返ると結構な観客が。その勢いのまま30分のステージになだれこみ、より多くの観客とダンスホール化することに成功していたように思います。

音合わせといえども一発目がカバーというのは、ひねくれた見方をする人にとっては"なんで自分の曲じゃないの?"と思うかもしれませんが、認知度の高い曲で引き寄せてしまえばそこからはオリジナル曲だけで引っ張る自信があるゆえの選曲かもしれませんし、カバーだって完全に自分たちのものに出来るというセンスや実力も証明していたように思います。2年前のRISING SUNでは小田和正ラブ・ストーリーは突然に」をカバーしていましたがこちらもなかなか素晴らしいなと。

 

SCOOBIE DOは明日、カバー曲&レア曲集を発売(「RIDE ON TIME」収録、「ラブ・ストーリーは突然に」は未収録)。そして10月4日には結成20周年記念ライブ【ダンスホール野音】を開催(チケット完売につき、立見券発売とのこと)。記念ライブの成功を願うばかり、そしてどんな楽曲も、どんな観客(SCOOBIE DO曰く"PLUS ONE MORE")もスクービー色に染めてくれることは間違いないでしょう。