イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

改編期ではないラジオ業界、今月2つの番組がスタート

厳密に言えば、そのうち一つは番組内コーナーではありますが。

 

今年1月のお笑いライブで約8年半ぶりに活動再開した極楽とんぼ山本圭壱(47)の冠ラジオ番組が、今月5日に宮崎市コミュニティFM局「宮崎サンシャインFM」でスタートすることが2日、わかった。同局が公式サイトで発表した。

同局によると、番組名は『極楽とんぼ 山本圭壱のいよいよですよ。』。5日にスタートし、毎週火曜午後7時~7時54分の枠で放送される。

山本圭壱、宮崎で冠ラジオ番組スタート 「火曜1時間」枠で今月5日から | ORICON STYLE (5月2日付)より

コミュニティ放送、最近では県域放送局(とりわけ地方のJFN系列)より高質の番組が多い印象があります。ラジオショッピングやインフォマーシャルが少ないことから自由な放送が出来(逆に"地域密着"のため自治体の情報等を送出することはありますが)、ラジオパーソナリティー専門ではない様々なジャンルで活躍する方が招聘されることが多く、そこでラジオとの相性がピッタリと判ると、聴く側からしても面白い発見があったりします。そこにお笑いの世界で活躍していた山本さんがやって来るとなるとワクワク感が芽生えるというものです。

宮崎サンシャインFMはインターネットサイマル放送を実施しており、放送区域外の方も聴取可能です。宮崎サンシャインFMのトップページ真ん中あたりにある"サイマルラジオ"をクリックして番組をどこからでも楽しむことが出来ますので是非。

 

(ちなみに余談ですが、山本さんが芸能活動をしばらく行っていなかった、その原因となる問題。オリコンの記事にその問題を示す文言が掲載されていましたが、その文言に違和感を覚えました。いつまで山本さんは禊を続けないといけないのでしょう?という思いに駆られています。無論、問題を起こした側は反省が必要ですが、具体的な刑罰云々があやふやなグレー状態のまま、禊だけはいつまでも…というような風潮が感じられ、辟易します。グレーの部分を明確化するようにするか、もしくは問題の文言を使わないでほしいものです)

 

 

さて、InterFMでも新番組(新コーナー)が。こちらには違和感を覚えています。

リンク先の記事によると。

5月4日(月)より、山下智久の新ラジオレギュラー番組がinterFMにてスタートすることが決定した。

(省略) 番組タイトルは、『SOUND TRIPPER』だ。オンエアは、毎週月曜日から金曜日までの5日間、朝8:05から8:15の10分間の放送。週ごとに決まった年代をテーマにその年のUSチャートやUKチャートを振り返り、その時代の出来事や音楽背景に触れながら、リスナーと一緒に“SOUND TRIP”を楽しむという内容だという。

山下智久、リスナーと一緒にサウンドトリップするレギュラーラジオ番組が決定。 | BARKS音楽ニュース (5月1日付)より

そもそもの話、BARKSでの局名表記が間違っているのですが。正確にはInterFM(Iは大文字)であり、細かい点ですがメディア関連を報じるならばしっかり書いていただきたいものです。

 

さて、内容を聴いていない段階で違和感を覚えると表明するのはどうかとは思うものの、それでも正直なところ、なぜInterFMにアイドル枠が…と思っています。いや、実は以前もアイドルが担当する番組として、ハロー!プロジェクトのメンバーによる『FIVE STARS』(2007-2011)があったのですが、当時のInterFMはテレビ東京の子会社だったためハロプロ色が出ていたと思われ、InterFMが木下工務店傘下になりピーター・バラカン氏が執行役員を務めてからはアイドル色はほぼなくなったはずです。しかし、昨年6月にバラカン氏が執行役員を退任してからはタイムテーブルに変化が現れるようになり、そして今回のアイドル登板という流れが。しかも、その新コーナーのスポンサーがどうやら木下工務店らしいのです。ソースのないツイート情報ゆえ現段階で確定ではないのですが。仮にこれが事実ならば、テレビ東京に続き木下工務店よお前も(アイドル路線に戻すの)か、と言いたくなってしまいます。

 

 

もしかしたらInterFMの現状(たとえば聴取率など)が苦しいのかもしれません。たしかに聴取率を獲ることは、その数字を武器にスポンサーを得ようとする営業面からすれば大事なことです。また、BARKSの記事では今月山下さんが新しいDVDをリリースすると書かれており、ともすればその宣伝を兼ねた期間限定コーナーかもしれません。ただ、いずれにせよ、フレキシブルに動けると思しきコミュニティFMとは異なり、県域放送局に関してはどっしり構えていただきたいですし、局のカラーは最低限守ってほしい(そのカラーを守った上で攻めてほしい)というのが個人的な願い。改編期ではない時期の新番組(新コーナー)の用意は局に裏事情があるのでは?と邪推させかねませんし、仮にソフトの宣伝のための枠の用意なのだとしたら局側はプライドを安易に売り過ぎではないかと。勿論最終的には内容そのものが問われるわけですが、アイドル起用という事実には、InterFMが自分の望まない方向へ回帰しかねないという点において、愕然としています。しばらく同局を注視していきたいと思います。