最近ゴスペルについての記載が多いのですが、今年のゴスペル界は凄いことが起こりまくる予感がします。
なんせ、今度はゴスペル界の"スーパーグループ"が結成されたのですから。
ゴスペル界の重鎮、フレッド・ハモンド(Fred Hammond)。30年近いベテランですがクワイア作品からコンテンポラリー・ゴスペルまでその音は幅広く、後者寄りによる前作『God, Love & Romance』(2012)はビルボード総合アルバムチャートで8位を記録しています。
(そういえば、ケニー・ラティモア(Kenny Lattimore)とシャンテ・ムーア(Chante Moore)の夫婦(当時は、ですが)デュオの2作目『Uncovered / Covered』(2006)の"Covered"盤がフレッドのプロデュースによるゴスペル作でしたね)
その彼が新しいグループを結成した、という情報をTwitterで知りました。調べてみるとグループ結成の報道は昨年の10月に既にあったようです(GOSPELflava.com - BLOG - Fred Hammond Creates New Groupより)。そのメンバーは
United Tenors pairs Hammond with Brian Courtney Wilson, Eric Roberson and Dave Hollister.
・GOSPELflava.com - BLOG - Fred Hammond: UT IS COMING(2013年1月7日付)より
きょ、強力すぎるメンツですね…!
記事の登場順に述べるなら、ブライアン・コートニー・ウィルソンはビヨンセ(Beyonce)とソランジュ(Solange)の父、マシュー・ノウルズ(Matthew Knowles)のレーベル、Music Worldから2009年にデビュー、ゴスペルアルバムチャートで最高2位を獲得し今後が注目される若き歌い手。
デイブ・ホリスターはブラックストリート(Blackstreet)初期のメンバーでアルバム『Blackstreet』(1994)リリース後に脱退しソロへ。その後R&B~ゴスペルの世界を渡り歩き、ブラックストリート再結成の際に再度合流(2011年の段階でのメンバーと、"訴えられた"とされる元メンバーに関してはbmrのニュースに記載有り)。グループとしてのリリースが待たれているところ。ちなみにデイブはK-Ci&JoJoのいとこでもあります。
そしてエリック・ロバーソンはインディで活動すること10年以上。メジャーで活躍するミュージシャンへの楽曲提供等やリーダー作がグラミー賞にノミネートされるなどの実績もあってファンも多い、堅実派といえるインディの雄。
いわば、実力派4人衆なのです。
その、新人からベテランそして大ベテランが一堂に会したユナイテッド・テナーズが3月にリリースする予定のアルバムから、「Here In Our Praise」が公開されました。
・United Tenors「Here In Our Praise」
→ Elev8 - United Tenors “Here In Our Praise” [WORLD PREMIERE]にて試聴可能
堅実な作りです。変化球一切無し。最後の1分少々の展開はライヴでより映えそう、盛り上がりそうな予感がヒシヒシと。
あくまでゴスペルなのでR&B的シャウトや熱くなってセクシー、大胆になどとということはないと思いますが、歌だけで"想いの熱さ"が否応なく伝わってくる…そんなグループになりそう。アルバムが非常に楽しみです。