イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

トマパイ”散開”と、「ワナダンス!」という黒き傑作

・ナタリー - Tomato n' Pineが年末ライブをもって“散開”(11月17日付)

 

プロデュースを務めるジェーン・スー氏や昨日も触れたRHYMESTER宇多丸氏の推薦もあって徐々に気になる存在になっていました。またタワレコの嶺脇社長が、彼女たちのアルバム『PS4U』を”アイドルという枠を超え、今年リリースされた中でナンバーワンの作品”(bounce - タワレコ社長嶺脇育夫の“NO MUSIC, NO IDOL.” - 【2012年9月掲載分】暑かった夏“父兄心”も熱くより)と評したことで、業界内外で俄然注目度が高まっていく…という矢先の”散開”に衝撃を受けた方は多いのではないでしょうか。

 

 

ちなみに、自分の中でトマパイが”アイドルという枠を超え”た瞬間は、「ワナダンス!」を知ったこと。

 

・Tomato n'Pine「ワナダンス!」

めちゃめちゃ黒いグルーヴじゃないですか…!

 

それもそのはず、この曲には”黒いエッセンス”がいろいろと包み込まれているんですよね。そしてそれを証明…曲を詳細に分析したのが、先述した嶺脇社長なのです。分析を通してより強く、ソウルミュージックファンにはたまらないんだよな!と実感した次第。考えるより、理屈抜きで身体が自然に動く感覚を曲から受けたのも頷けます。

 

嶺脇社長の”解体新書”はTBSラジオ高橋芳朗 HAPPY SAD』でOAされました。

TBSラジオ高橋芳朗 HAPPY SAD』 - 後記 2012.03.18

そして、放送の備忘録として掲載された、より細かな解説は以下のブログにあるので勝手ながら紹介させていただきます。動画付で分かり易いです。しかも歌詞分析まで…細かすぎ! 嶺脇社長、凄いです。

・くらやみのスキャナー - アイドルソングと洋楽の深イイ関係

 

 

アイドルソングには「ワナダンス!」のような”遊び”がたくさんあって面白いんですよね。特にトマパイは、agehasprings(Wikipediaコチラ)がバックにいることから、今後もそういった曲をどんどん届けてくれると期待していただけに、なおさら残念に思います。が、彼女たち自身が下した決断である以上、ファンはその姿勢を前向きに捉え、最後まで見届けないといけないよな、とも。

 

 

ちなみに、「ワナダンス!」を踏まえて、”アイドルとソウルミュージックの抜群の相性”的なプレイリストを作りはじめたので、いつか公開できたらと思っています。