イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

アイドルやK-POP歌手の選出基準や旧ジャニーズ事務所所属歌手の今後等、今年の紅白について考える

『第74回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 以下"紅白"と記載)の出場歌手が一昨日発表され、それを踏まえた出場歌手分析ならびに私見を同日記載しました(下記リンク先参照)。

今回はその続きとなります。

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(追記あり) 【海外ビルボード】米では「Cruel Summer」が首位に、ジョングクおよびザ・ビートルズがトップ10初登場

(※追記(20時50分):米ビルボードソングチャートにおいて、テイラー・スウィフト「Is It Over Now? (Taylor's Version)(From The Vault)」の構成指標の記載が不十分だったことから、ストリーミング指標の順位およびダウンロード指標の数値を追記しています。心よりお詫び申し上げます。)

 

 

 

現地時間の11月13日月曜に発表された、最新11月18日付米ビルボードソングチャート(集計期間11月3~9日)。前週初登場で首位を獲得したテイラー・スウィフト「Is It Over Now? (Taylor's Version)(From The Vault)」は3位に後退し、同じくテイラーによる「Cruel Summer」が前週の6位から首位に返り咲きを果たしています。

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(追記あり) 『第74回NHK紅白歌合戦』出場歌手の顔ぶれから考える…紅白でのふたつの選出基準とは

(※追記(11月15日6時33分):紅白出場歌手一覧について、新たな分析を行いました。このエントリーの最後にリンクを掲載しています。)

 

 

 

『第74回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか、以下"紅白"と記載)の出場歌手が本日発表されました。

昨年出場を果たしながら今回選ばれなかったのは紅組がIVE、ウタ、Aimer、工藤静香篠原涼子SEKAI NO OWARI、TWICE、日向坂46、milet×Aimer×幾田りら×Vaundy。同じく白組が関ジャニ∞KinKi Kids、King & Prince、King Gnu、Saucy Dog、SixTONESSnow Man、なにわ男子、Vaundy、藤井風、三浦大知。今年再登場を果たしたのは紅組が櫻坂46、椎名林檎、JUJU、YOASOBI。同じく白組がエレファントカシマシさだまさし藤井フミヤとなります(以上敬称略)。

なお『ONE PIECE FILM RED』でウタの歌唱キャストを務めたAdoさんは、今回"Ado"名義にて初出場を果たしています。また今回初出場するMISAMOは、TWICEの日本人メンバー3名により構成されたユニットです。

 

 

今回の傾向を語る前に、このブログでは先日紅白の最終予想を掲載しました。

今後追加で出場歌手が発表されるものの、今回は中堅やベテラン歌手、また旧ジャニーズ事務所所属歌手の未選出に伴い昨年同事務所が輩出した6枠について、予想と結果との乖離が少なくなかったと反省しています。全体の傾向としては当たらなかったわけではなかったのかもしれませんが、ともすれば今回紅白が掲げた"ボーダレス"というテーマは、国や地域以上に世代間に対して用いる意味合いが強いのではと感じた次第です。

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旧ジャニーズ事務所所属歌手のメディアにおける"共演"について、ふたつの注目点を記す

ジャニーズ事務所初代社長による性加害問題は絶対に解決させなければなりませんが、同時にその問題を加速させてしまったエンタテインメント業界各所の慣習、ならびに宿っている空気もまた変わらなければなりません。

このブログでは日々追いかける音楽チャートの観点から、旧ジャニーズ事務所所属歌手による作品のデジタル解禁を提案し続けています(上記リンク先参照)。同時に、彼らのメディア露出において通底していた空気もまた変える必要があると考えますが、この点は少しずつですが確実に変化していると捉えています。

その大きな分岐点のひとつが、ほぼ毎回旧ジャニーズ事務所所属歌手が出演している『ミュージックステーション』(テレビ朝日)にて、BMSG所属のBE:FIRSTが出演に至ったこと。同番組では後にJO1、そしてINIが初出演を果たしています。

 

そしてこの流れは、他の地上波テレビ局でも見受けられます。この点についてはnoteプロデューサー/ブロガーの徳力基彦さんが昨日Yahoo! JAPANにてコラムを掲載していますが(下記リンク先参照)、以前からこの点を注視してきた身として今回私見を記します。

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前週および当週の上位初進出曲におけるCHART insightから、真のヒット曲に成るかを読む (2023年11月8日公開分)

今回のエントリーでは、ビルボードジャパンソングチャートにおいて前週上位に初めて進出した曲の翌週動向、そして最新週における上位初進出曲の状況をチェックし、真の社会的ヒット曲に成るかを読みます。前週のエントリーはこちら。

最新のソングチャートに関する記事は、以下をご参照ください。

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LINE MUSIC再生キャンペーンを採用しない曲や歌手が目立ってきたことを興味深く捉える

最新11月8日公開分のビルボードジャパンソングチャートでは、LE SSERAFIM「Perfect Night」が7位、NiziU「HEARTRIS」が10位に初登場を果たしています。

この2曲はいずれも接触指標群が強く、「Perfect Night」はストリーミング(上記CHART insightでは青で表示)が全体の7割、「HEARTRIS」ではストリーミングと動画再生(赤)の合計で8割近くを占めています。そしてこの2曲において、【LINE MUSIC再生キャンペーンを実施していない】ことを興味深く感じています。

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(追記あり) 『第74回NHK紅白歌合戦』出場歌手を予想する (最終予想)

(※追記(11月13日20時09分):紅白の出場歌手が11月13日に発表されたことを踏まえ、出場歌手の傾向を分析したエントリーを記載しました。このエントリーの最後にリンクを掲載しています。)

 

 

 

晦日に放送される『第74回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 以下”紅白”と表記)の出場歌手予想、今回は最終予想となる第三回です。

このブログでは9月に第一回(→こちら)および第1.5回(→こちら)、10月に第二回と銘打った予想を掲載しました。

予想第1.5回の用意はジャニーズ事務所所属歌手が出場しない可能性を踏まえてのものでしたが、後にNHKは今年の紅白にて同事務所所属歌手の出場がないことを半ば明言した形です(下記リンク先参照)。そして第二回予想発表の前には放送時間、司会者およびテーマの発表が行われています(第二回予想リンク先に掲載)。

 

メディアによる紅白出場歌手の内定報道については下記エントリーにてまとめています。

内定報道の精度は上がったと感じるものの完全ではないということは認識する必要があります。また紅白についてはいわば”くさす”報道も散見されますが、たとえば昨年の紅白はネットで話題となり見逃し配信も多かったことから、リアルタイム視聴率(それ自体テレビ全体で下がっていることをまずは認識すべきです)がすべてではない、そしてネットの活用に積極的になっているということを知る必要があります。

 

というわけで今回、今一度今年の紅白出場歌手の予想を掲載します。なお放送時間は変わらないことから、紅白共に22組、および特別枠数組を紹介します。また今回の予想は旧ジャニーズ事務所所属歌手未選出を踏まえたものとなります。

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