イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【海外ビルボード】クリスマスソング一掃のチャートは米でアデル、グローバルでゲイルが制覇

現地時間の1月10日月曜に発表された最新1月15日付米ビルボードソングスチャート(Hot 100)。クリスマスソングが一掃され、アデル「Easy On Me」が4週ぶり、通算8週目の首位に輝きました。

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Da-iCEが生み出した結果と意志を受け止め、環境が変わることを願う…昨日のラジオ番組内容まとめ

昨日は地元のラジオ局の番組で、Da-iCEについて特集する機会をいただきました。

 

Da-iCE特集を決めたのは先月中旬。告知した1月2日の番組は特集決定時期に収録したものでしたが、その後になって日本レコード大賞受賞というニュースが入ってきました。同賞へは個人的にその選考方法(特に優秀作品賞の選考時、またアルバム部門を設けない姿勢等)に強い違和感を抱きつつ、ここ3年における"ストリーミングヒットが大賞に値する"という日本レコード大賞の姿勢は十分評価できるものと考えます。

その一方で、Da-iCECITRUS」の大賞受賞を疑問視する方がいるともうかがっています。しかしその声をよくよく聞くと、その発し手自身の知識不足を社会的マジョリティとみなし、ストリーミング1億回突破という客観的事実を"知らないから受賞はおかしい"という論理が生まれています。狭い視野のもと、さらに知ろうとしないという行動が様々な作品の吸収を妨げる点において、如何に勿体無いかを痛感させられるのです。

 

Da-iCEは「CITRUS」がストリーミング1億回再生を記録しながら、他の達成歌手が続々登場する『ミュージックステーション』(テレビ朝日)や『CDTVライブ!ライブ!』等ゴールデンタイムの音楽番組で披露できていません。年末の音楽特番では『ベストヒット歌謡祭』という準キー局読売テレビで披露されたのみであり、この構造はあまりにも歪。番組にきちんと登場していたならば、認知度は大きく変わっていたことでしょう。

つまり、知らないことが問題であることもさることながら、十分に紹介されるべきヒット曲が紹介されない状況もまた問題です。知らないことをDa-iCEのせいにするのではなく、Da-iCEの置かれた冷遇を音楽業界やメディアに対して問うことこそ必要でしょう。なお後者の年またぎ特番にはDa-iCEが登場していますが、今後の通常放送で出演に至れるかについて注視する必要があります。

 

今回Da-iCEを紹介した背景には、彼らの高い実力、そして「CITRUS」で社会的なヒットを獲得した一方できちんとメディアが採り上げないという冷遇に疑問を呈し、音楽業界やメディアが持つ様々な枷の排除を願うという目的があります。その枷をより速いスピードで取り払うべく、自分の特集がその一助になればと考えています。

置かれた現状を打破すべく動くことも勿論大事ですが、曲の好さや実力の高さに触れれば純粋にDa-iCEに魅了される方が増えることは間違いないはず。そんなわけで、今回は個人的なお勧め曲を中心に紹介しました。

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日本版グラミー賞があったなら? 2021年度版主要4部門を想像する (コラボスペースのお知らせ)

(※追記(1月11日8時8分):コラボスペース終了に伴い、受賞結果等をまとめたブログエントリーを記載しました。こちらのエントリーにもリンクを掲載しています。)

 

 

 

ここ数年の恒例となっている、日本版グラミー賞を仮定しノミネーションを考える企画。年が明けましたが、本日2021年度分を掲載します。2020年度分は下記リンク先をご参照ください。

そもそも日本にはグラミー賞のような、権威があり且つ多くの方から支持される(一方で非難も起こるのですが、そのような)賞は存在しないと考えています。そこでビルボードジャパンのチャート等を参考に、日本版グラミー賞を想定した上で選んでみました。2021年度のビルボードジャパンソングスチャートについては、以下にまとめています。

 

さて今回、Twitter上で音声を用いてリアルタイムで会話するスペースという機能を使って、初のコラボ企画を行います。

毎週リリースされる膨大な新曲からお勧めを紹介するなど良曲のレコメンドに定評がるブログ【ただの音楽ファンが見る音楽業界】(→こちら)の管理人、RYOさんが自分のスペースを訪れてくださった際にふと呼びかけたところ、今回のコラボスペース開催に発展しました。企画に賛同してくださったRYOさんに心より感謝申し上げます。上記ツイート内にRYOさん選出のノミネーションが掲載されていますので、是非ご覧ください。

 

では、自分の選出内容を以下に記載します。

 

○日本版グラミー賞 主要4部門ノミネート一覧

 ・対象:2020年12月~2021年11月発売の作品より選出。

     ただしそれ以前の発表ながら、対象期間にヒットしたものも含む。

     (ちなみに米グラミー賞は2020年9月~2021年9月発売分が対象)

 ・新人賞(Best New Artist)についてはメジャーデビューしてからアルバム1枚以上リリースした歌手が対象(しかしながらその限りではない)

 

セレクトは昨日完了しました。なお今回、最優秀新人賞のノミネーションにおいてはアルバム未リリースの歌手が過半数となっており、この定義は今後あらためる必要があると考えています。

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(追記あり)【ビルボードジャパン最新動向】『劇場版 呪術廻戦0』や年末音楽特番が影響を及ぼしたチャートを振り返る

(※追記(2023年1月3日5時47分):はてなブログにてビルボードジャパンのホームページを貼付すると、きちんと表示されない現象が続いています。そのため、表示できなかった記事についてはそのURLを掲載したビルボードジャパンによるツイートを貼付する形に切り替えました。)

 

 

 

最新のビルボードジャパンソングスチャートから注目点を紹介します。

2021年12月27日~2022年1月2日を集計期間とする2022年1月5日公開(2022年1月10日付)ビルボードジャパンソングスチャート(Hot 100)は、年末年始進行の関係で昨日発表。King Gnu「一途」が首位を獲得し、King Gnuはキャリア初の頂点に到達しました。

今回のチャートは、主にふたつの側面から語ることができます。

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【マイベスト】2021年12月の私的トップ10ソングス、選びました

2020年1月にスタートした【私的トップ10ソングス+α】企画、今回は2021年12月分です。前の月にリリースされた曲を中心に、しかしその縛りは出来る限り緩くした上で選んでみました。ミュージックビデオ等動画がない曲は巻末のプレイリスト(Spotify)でチェックしてみてください。

過去の私的トップ10ソングス等についてはこちらに。ちなみに個人的に毎回チェックしているプレイリストは現時点において主に、New Music WednesdayNew Music Friday JapanNew Music FridayおよびMonday Spinです。

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(訂正あり)【ビルボードジャパン最新動向】クリスマスソングがピークに、一方で日本を代表する2曲に大きな差が生じた理由は

(※訂正(18時58分):King Gnu「一途」紹介の際、『『劇場版 呪術廻戦0』は12月24日にされ大ヒット』と記載しましたが、正しくは『『劇場版 呪術廻戦0』は12月24日に公開され大ヒット』でした。訂正し、お詫び申し上げます。そして、問い合わせフォームにてご指摘くださった方へ感謝申し上げます。名前の掲載可否が分かりかねるため、この形での御礼となることをご了承ください。)

(※追記(12月21日5時11分):はてなブログにてビルボードジャパンのホームページを貼付すると、きちんと表示されない現象が続いています。そのため、表示できなかった記事についてはそのURLを掲載したビルボードジャパンによるツイートを貼付する形に切り替えました。)

 

 

 

毎週木曜は、最新のビルボードジャパンソングスチャートから注目点を紹介します。

2021年12月20~26日を集計期間とする2021年12月29日公開(2022年1月3日付)ビルボードジャパンソングスチャート(Hot 100)は、年末年始進行の関係で昨日発表。今回、Aimer「残響散歌」が首位に返り咲きを果たしています。

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(訂正あり)【海外ビルボード】マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」が米およびグローバルすべて制覇

(※訂正(18時24分):米ビルボードソングスチャート、トップ10の画像付きツイートについて誤って前週のものを掲載してしまいました。そのため、差替を実施しました。)

 

 

 

現地時間の1月4日火曜に発表された最新1月8日付米ビルボードソングスチャート(Hot 100)。マライア・キャリーが1994年にリリースした「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」が通算8週目の首位を獲得しました。

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